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「83歳の女子高校生球児」の 上中別府(かみなかべっぷ)チエさん. チエさんは幼少期貧しい家計を支えるために 教育を受けることができないまま、結婚出産を経験され ご主人に先立たれた後、76歳で夜間中学校に入学。 83歳を迎えた今年、定時制高校を卒業された。 若者顔負けの元気と若さの秘訣は 「常に目的、目標、夢を持つ」ことだそうです。 サミュエル・ウルマンの青春の詩に 「年を重ねただけで人は老いない。 理想を失う時に初めて老いがくる」 という一節があります。 「やりたいことがたくさんあって時間が足りません」 というチエさんはサミュエル・ウルマンの詩を 実証して今でも青春真っ只中。 「83歳、なお学心やまず」 ~人間の脳はいくつになっても進化する~ 上中別府チエ 83年も生きていれば、いろんな経験をしますし、 その分生きる知恵も多く得られるものです。 ここで一つ、ぜひ若い人たちに 伝えておきたいことがあります。 人生何が起こるか分かりません。 不幸や逆境、困難が降りかかってくることもあるでしょう。 それらに直面した時には、落ち込むのではなく、 これ以上悪くなくてよかったと思うようにしたほうがいい。 そのことを教えたい。 起きてしまったことは自分の手では どうすることもできません。 ですから、そう思わなきゃしょうがないのです。 究極を言えば、 「生きているだけでよかったじゃないか」 ということです。 心の持ち方一つで目の前の出来事は 光にも闇にもなる。 これは非常に大事なことだと思います。 おかげさまで最近は、 メディアに取り上げていただくようになり、 よく皆さんから 「どうしてそんなに元気で若いのか?」 と聞かれるのですが、 やっぱり「常に目的、目標、夢を持つ」こと。 それがなくなったらダメだろうと思います。 私自身、卒業後は書道、水墨画、絵手紙、水泳に 挑戦すると決めています。 やりたいことがたくさんあって時間が足りません。 「できることは年のおかげ。 できないことは年のせいにしない」 これが私の信条です。 私はパンを作るのが得意なのですが、 料理を目分量で上手に作れる。 それは年のおかげ、経験のおかげです。 しかし、10代の高校生たちと同じペースで走れなかったり、 英単語を多く覚えられないのは年のせいではなく、 自分の練習量、勉強量が足りていないから──。 常日頃そう思っています。 高校生活を経て、 人間の脳はいくつになっても進化する というのが私の実感です。 確かに年を取るにつれて記憶力は衰えますし、 一所懸命覚えた勉強も1か月も経つと ほとんど忘れてしまいます。 しかし、最初はマイナスの計算すらできなかった私が、 いまでは微分積分を解けるようになったのですから、 使えば使うほど脳は進化、成長していくのだと思います。 今回、「少年老い易く学成り難し」というテーマをいただきましたが、 実際、人生はあっという間に過ぎ去っていきます。 しかし、学ぶ心さえあれば人間いくつになっても 寸暇を惜しんで学ぶことができるのだと思います。 私自身は先ほども申し上げたように、 自分の年齢を忘れて勉強に打ち込んでいますから、 身も心も若々しいと自負しています。 私がなぜ毎日予習復習をしているのか。 それは、 「きょうの勉強ではこれだけ新しいことが分かったんだ」 「あっ、これはそういうことだったのか」 と、学べたことに対しての喜びを 確認するための作業なのです。 その日に学んだことはその日に確認する。 きょうも一つ成長できたと実感することが大事だと思います。 そして、昨日よりもきょう、きょうよりも明日と、 常に明日に向かって負けないように、 毎日毎日自分に厳しく突き進んでいく。 その小さな積み重ねが、やがて時間をかけて 大きな理想を成し遂げていく原動力に なるのではないでしょうか。 |
2014.03.24 |
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