本文へスキップ

      次代に輝く住まいを創る

TEL. 0246-65-2311

〒979-0154 福島県いわき市沼部町鹿野43

一語履歴WORD vol.084b

過去の一語履歴を見ることが出来ます。

一語履歴 HOME
⇦前 一語履歴 次⇨ 
一語履歴 vol.090
プロは絶対に... 090aノーベル賞を... 090b未来を担う... 090c之を愛し...
一語履歴 vol.089
落語の道に 089a人生の大原則 089b83歳の女子高生 089c人生の根本は...
一語履歴 vol.088
幸せは... 088a腕を 088b西郷南洲の 088c決める... 088d坂村真民と...
一語履歴 vol.087
点から... 087aなまえ... 087b誰よりも... 087c体温だけで...
一語履歴 vol.086
俳優に... 086a恩に... 086b怒らない...~宿命は... 086c人生の金メダル...
一語履歴 vol.085
母からの... 085aできる方法... 085b中村天風... 085c生活のあらゆる...
一語履歴 vol.084
仁を... 084a杉山龍丸... 084b全力を... 084c苦労と... 084d勝利の神様...
一語履歴 vol.083
花を咲かせる... 083a実感を... 083bトップに... 083c極限を生き抜く...
一語履歴 vol.082
人生と... 082a苦しみに... 082b全部努力... 082c点々... 082d新しい...
一語履歴 vol.081
私たちは... 081a種をまく... 081b偉人を... 081c売ろうとしたら...
全力を尽くしてやっていれば
  必ず神様が味方してくれる         
         福島孝徳(デューク大学教授)

脳外科医・福島孝徳氏。
極めて難易度の高い手術を専門にし、自ら開発した「鍵穴手術」は
世界中の患者さんから 絶大な支持を得ているのみならず、
世界中の脳外科医たちが その執刀ぶりを学ぼうと見学に来るという。
71歳のいまも世界各国を駆け回り、年間600もの手術を果たしている

私にとっての大きな決断は
48歳の時のアメリカ行きでした。

私は元来、限りなく日本人なんです。
大和魂を持っている。

毎朝、明治神宮のほうを向いて、
「神様、学校に行ってまいります」と。
父からそういう教育を受けてきましたから。

でも、本当に日本が嫌になっちゃったんですね。
日本の学術会と大学はなんということだと。

臨床が重視されず、論文の数と人脈が
医師の評価基準とされる。
それで私は日本での仕事に限界を感じていたんです。

で、世界へ出ようと。
ただ、アメリカへ行って通用するかどうか
一切分からないわけですよ。

私はドイツへ2年間留学している時に、
ドイツ人と1回喧嘩したことがあるんですけどね、
議論の果てに彼がなんて言ったかというと、
「俺はドイツ人だ。だから俺が正しい」と。
日本人のくせに黙れってことですよね。

そういうことを平気で言う。
やっぱり欧米の人は人種偏見があるんですね。
そういう中で負けないためには実力を示すしかない。

他の人が治せないようなものを
スッと治して帰る。
もうこれしかないんですよ。

だから、不眠不休でやっていました。
部屋に日の丸の旗を貼って、
軍艦マーチをかけてね。

そうすると心が躍るわけですよ。
きょうも絶対負けないぞと。

要するに、普通のことをやっていたら勝てないんで、
アメリカ人ができない、やらないことに
挑戦しなければ勝てない。

脳外科の手術はABCDとあるんです。
Aは単純で易しいやつ、
Bはちょっと難しい。
C、Dはコンプレックス、ディフィカルト
と言って、極めて難しい。
私はCD専門なんです。

ですから毎日が戦いでね、
絶対に合併症を起こさないぞと。
訴訟天国のアメリカで、
今日まで22年間やってきて
1回も訴えられていません。

私の信条は患者さんのために全力を尽くす。
私は全人生を、全情熱を
患者さんとその家族のために尽くしているので、
手術室に入った時から
この患者さんが安全に手術をして、
最高の結果で手術室を出ていくまで戦いなんですね。

ただ、やっぱり人間に完璧はあり得ない。
年間600やっていて、
合併症がどうしても2、3人出るんですよ。
これだけは辛いですね。

合併症を引き起こす確率では、
他の医師が10%、20%、30%のところを
私は1%以下でいっていますけど、ゼロじゃない。

夜寝る時に「明日の手術は大丈夫かな」
という不安は常にあります。

だから、最後は神様を信じるしかないんですよ。
自分が一所懸命、患者さんのために
全力を尽くしてやっていれば、
必ず神様は味方してくれる。
そういう信念を抱いて手術に向かっています。

日本人は大事な仕事場や神聖な場所に入る時、
白足袋を履くでしょう。

私にとってオペ室は歌舞伎役者の舞台と同じ。
だから日本でもアメリカでも、
手術に臨む時は白足袋を履いているんです。
 
2014.01.23

バナースペース

櫛田建設株式会社

〒979-0154
福島県いわき市沼部町鹿野43
Mail infous@kushida-web.com
TEL 0246-65-2311
FAX 0246-65-2313
定休日:土曜日・日曜日