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宿命は変えられずとも運命は変えられる 岩本良子(アイインターナショナル社長) ――現在、会社の代表をされているとのことですが、 どういったお仕事をされているのでしょうか。 化粧品や日用品、健康食品など、 私がいいと思ったものを お仲間の皆さんに紹介し、 その方々からまた愛用者を 増やしていく格好です。 10年前まではシャルレの代理店をしていまして、 事務スタッフさんにも来てもらって 訪問販売の仕事をしていたのですが、 私がこういう体の上に、 一緒に住んでいる両親が だいぶ高齢になってきました。 現在、父は89歳、母は97歳。 3年前に父は脳梗塞で倒れ、 母はその前に膝の手術をしましたが、 私はこの父と母を絶対に守ると決めているんです。 ――岩本さんご自身が。 はい。できる限り自分でサポートしています。 ただ私は生まれつき「先天性骨形成不全症」という病で、 現在身長108センチ、体重27キロ。 ケアするにも相当な負担がかかります。 訪問販売で飛び回ってばかりでは 私の体も不安ですし、 両親に何かあった時に 対応できませんから、 現在のスタイルに仕事を変えたのです。 私はこの体に生まれて、 両親のせいだとか、 あるいは国が何もしてくれない、 なんて思ったことは一度もないんです。 人間には宿命と運命があります。 宿命は親子の縁であったり、 生まれる国や時代など、 自分では決められない、 神が決める領域のこと。 私がハンディを負って 生まれたことも宿命です。 でも、だからといって 不幸に生きる必要はない。 私はいつも 「自分の人生、自分持ち」 と言っていますが、 運命はいくらでも変えられます。 ――運命を変えるポイントはなんでしょうか。 私は「身障者らしくない」と言われてきましたが(笑)、 身障者は肩を落として暗い人生を 生きなきゃいけないなんて、 誰が決めたんですか。 私は「身障者らしく」生きるのではなく、 「自分らしく」生きたかった。 身障者でも会社をやるし、 ピアスもつけ、 ビアガーデンにも行きます。 運転免許も取って車にも乗るわけです(笑)。 「自分らしく」生きると決めた時、 運命は変わると思います。 また、感謝の気持ちを忘れずに いまいる場所で精いっぱい楽しく生きること。 訪問販売も、そうでなくても目立つのに、 やるべきかと悩んだこともあります。 でもすべて、やるからには 好きになろうと思ってやってきました。 ――そのスピリッツが岩本さんの人生を つくってきたのですね。 むしろ、ハンディを負ったから 普通の人が学べないこともたくさん学んで、 それは私の心と体にいっぱい蓄積されています。 泥棒さんが来ようと、 火事になろうと誰も持っていけない。 この経験は、私だけの財産です。 一度きりの人生、 どんな宿命を負って生まれても、 「自分自身に生まれてよかった」と言える 人生にしていくことが、 自分の人生を自分で守ることに 繋がるのではないでしょうか。 |
2014.02.11 |
怒らないこと 仕事を楽しむこと 渋沢栄一 |
2012.02.08 |
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