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      次代に輝く住まいを創る

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一語履歴WORD vol.124

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一語履歴 vol.130
プロは... 130a苦悩の中... 130b松下幸之助... 130c食こそが...
一語履歴 vol.129
最高の能力... 129a冷に耐え... 129b生徒の可能性... 129cビジネスで...
一語履歴 vol.128
やりたい... 128a相手の... 128b人生は... 128cリンカーン 128d目標...
一語履歴 vol.127
最高の感動 127a真の喜び... 127b患者の苦悩... 127c将らず...
一語履歴 vol.126
自分との闘い... 126a日本一の... 126b努力の... 126c勝ち続ける...
一語履歴 vol.125
厳寒の中... 125aどん底で... 125b伸びる人... 125c楽は苦のため...
一語履歴 vol.124
汗をかけ... 124aお天道様... 124bイノベーション... 124c真の恩返し...
一語履歴 vol.123
おやじの弁当 123a最強の... 123b可能性を... 123c日本人が...
一語履歴 vol.122
地味にコツコツ~宝と心得る 122a奇跡... 122bごめんなさいね...
一語履歴 vol.121
幸せは... 121a敵と思え... 121b勝運を... 121c遺伝子のスイッチ...
汗をかけ 努力をしろ リスクを取れ
              冨田 隆(JA越前たけふ代表理事組合長)

全国的に地域のJA(農業協同組合)離れが進んでいると言われています。
そんな中、いま全国から視察が絶えない 福井県のJA越前たけふ。
お米の直接販売や経済事業の分社化など、他に先駆けた取り組みを次々と実行し、
地域経済に活力を生み出しています。
   
――組合長になられてからの一連の取り組みは、
  いつ頃から考えられていたのですか。

冨田 意識改革のことを含めて、
   20年以上前からずっと考えていました。

ただそうは言っても、一歩踏み出すことができなかったのは、
やはり自分がトップに立って、経営責任を負う覚悟で取り組まなければ
実現できないだろうという思いがあったんです。

結局、すべてはトップで決まるんですよ。

特にJAの場合、発足当時は地域の名士とか大地主さんが
組合長になられたのがほとんどで、
いまも組合長になられた方の中には、
「俺もやっと地域の名士の座につけた」という
感覚をお持ちの方が結構おられるんじゃないでしょうか。

そういう意味では、法律改正云々よりも
地域JAのトップの意識改革こそが先なんですよね。

――自らトップに立たれて、どのようなご苦労がありましたか。

冨田 実は組合長になってからというのは、
   他のJAに比べてかなり進歩的なことにも取り組んできたのですが、
   思いのほかすんなりいっているんですよ。

なぜかと言えば、

「あいつは言い出したら引かんし、
 言う以上は相当な根拠があってのことだろうから、
 いっぺんあいつの言うとおりにやってみよう」

ということで、農家の方々が
ついてきてくれるのが現状ですね。

――どのようにしてそれだけの信頼を勝ち得たのでしょうか。

冨田 福井県というのは全国でも
   一、二を争うほど兼業率が高いんですよ。

土地柄など理由はいろいろとあるのですが、
さらに私どもの地域は県下で最高の兼業率で、
しかも9割方がお米なんです。

そうすると、つくったお米をJAに出荷する時期になると、
そのために会社を休んで持っていかなければいかんというので、
皆さん毎年困っていました。

そこで私は一つの提案をしました。

「私どもが各農家から全部のお米を集めます」と。

案の定、これが物議を醸しましてね。
農家は「本当にそんなことができるのか」と疑うし、
JA内部からはものすごい反発を受けました。

でも、僕は何としてもこれをやらなければダメだ
という信念がありました。

もちろん地域の農家を一軒一軒、
ほぼ同時期に回るわけですから
JAが所有するトラックだけでは到底間に合いません。

そこで地域の運送関係の方、土木建築の方、
それから個人で1トン、2トントラックをお持ちの方に、
運送費は全部JAが出すからということでお願いして、
何とかやり遂げることができたんです。

これが平成元年のことで、
その後今日に至るまで27年続けてきました。

その甲斐あってこの地域の集荷率は非常に高いんですよ。

――皆に「無理だ」と言われたことを軌道に乗せられたと。

冨田 そう。これが原点ですね。

農家の目線に立って、
農家が抱えている問題を何とかして解決する。

その努力を一所懸命汗をかいてやるから、

「あいつは本気になって俺たち農家のことを思ってくれている。
 そして、また何かやると言ったら、本当にやるだろう」

というので、皆さんが僕に
ついてきてくれるんだと思います。

我われみたいなところは規模からすれば、
まともに産地間競争をしても勝ち目はありません。
 
2015.01.20

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