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      次代に輝く住まいを創る

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一語履歴WORD vol.131

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仕事の鉄則 140aさつまいも 140bマザー・テレサ 140c松井秀喜の才能
一語履歴 vol.139
プロの流儀 139a吉田松陰 139b天才心臓外科医
一語履歴 vol.138
一天地 138a木猫 138b吉田茂首相 138c感動分岐点
一語履歴 vol.137
人生に 137a谷間に咲く 137b一人の時間 137c目の不調
一語履歴 vol.136
ちょっとだけ 136a桃李 136b生命の火を 136c柿と語る
一語履歴 vol.135
心の純粋性 135a明るくふるまう 135b想像する 135c逃げない 135d
一語履歴 vol.134
煩悩 134a仕事ができる 134b幸福は
一語履歴 vol.133
男なら 133a価値はない 133bハタケヤマ 133c発展は幸福を
一語履歴 vol.132
アイデアに 132a人は何のために 132b違う見方 ~昨日はもっと大事
一語履歴 vol.131
迷ったときは 131a親に感謝 131bどん底家族 131c組織はそこに
迷った時は心が温かいと感じるほうを選ぶ
                 大胡田誠(全盲の弁護士)

司法試験といえば、日本最難関の資格試験の一つです。
全盲というハンディを背負いながら、 その難関を見事突破し、日本で3人目の
全盲の弁護士として活躍する大胡田誠さん。
  
――実際の司法試験の勉強はいかがでしたか。

大胡田 大学4年生の頃から本格的に勉強を始めて、
    最終的に合格したのが29歳でした。
    足掛け9年の長い受験生活でした。

最初に半ば様子見で受験してみたら、
点字だと時間がかかって問題文すら最後まで読めなくて、
本当に大変な試験を目指してしまったことを痛感しましたね。

大学を卒業して一度静岡の実家に戻り、
3年間はほとんど山ごもりのように朝から晩まで
ずっと勉強ばかりしていました。

同期の仲間が次々と就職したり、結婚したりしていく中で、
毎日朝から晩までいつ受かるか分からない試験の勉強を続けるというのは、
いま振り返っても辛い時期でした。

――それでも途中で諦めることはなかったのですね。

大胡田 根が楽天的なところがありましてね。

どんなに大変な時でも、勉強さえ続けていれば
いつか受かるだろうという根拠のない自信があったんです。

それでも4回目の受験で失敗した時には
かなり落ち込みました。

このまま受験を続けるべきかどうか
随分迷ったんですが、その時に母が、

「迷った時には自分の心が温かいと
 感じるほうを選びなさい」

って言ってくれたんですよ。

母は5年半ほど前に亡くなって、
結局その真意を直接聞く機会はありませんでした。

けれどもいまになって思うと、
何か迷っている時には、損か得かとか、
人からどう思われるかとかいうことじゃなくて、
自分の心が求めているものに素直に従いなさいと
言ってくれたんじゃないかと思うんです。

母のその言葉と、サポートしてくれた仲間、
そして奨学金のおかげで私は勉強を続けることができ、
平成18年、5回目のチャレンジで
合格を果たすことができました。

――5回目のチャレンジで遂に。

大胡田 あの時は新しい司法試験制度が始まったばかりで、
    試験時間が4日間で36時間半と、
    体力勝負でもありました。

試験中、何度ももう駄目だと思う瞬間がありましたが、
その度に自分を応援してくれた家族や友達の声を
思い出して踏ん張りました。

その後の人生でもそうなんですが、ダメになりそうな時って
自分を支えてくれている人のことを思うと頑張れるんですね。

自分一人のためって限界があるけれども、
皆のために頑張ろうと思うと力が湧いてくるのを実感しています。
 
2015.03.16

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