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      次代に輝く住まいを創る

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一語履歴WORD vol.117

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一語履歴 vol.119
逆境力... 119a死生観... 119b非行に... 119c堕落したチーム...
一語履歴 vol.118
発想は... 118a最高の状態... 118b勝敗の分かれ目... 118c靴づくり...
一語履歴 vol.117
くまモン... 117a心の声を... 117b命のつながり 117c当たり前の上に...
一語履歴 vol.116
指導者は... 116a法遠去らず 116b営業という... 116c学校を変える
一語履歴 vol.115
真善美 115a昔ながらの... 115b感謝を... 115c自分で線を...
一語履歴 vol.114
すべての現象... 114aおなごが... 114b帰りがけ... 114cすべては”人材”...
一語履歴 vol.113
固定観念に 113aリーダーは... 113b意識が... 113c対象と一体に...
一語履歴 vol.112
誰にも... 112aやまとごころ... 112bしつけの... 112c伝統は...
一語履歴 vol.111
すぐやる... 111a抜くを... 111b自分以外に...
~くまモン誕生秘話~
発想の原点は“皿を割れ”精神にあった
                   蒲島郁夫(熊本県知事)

いまや国民的な人気キャラクターとなりつつある 熊本県のゆるキャラ「くまモン」。
日銀の試算によると、熊本県にもたらした経済効果は
2年間でなんと1244億円だそうです。

蒲島 地方行政というのはとかく国に頼りがちで、
   また他県と比べたがるものですが、
   国に頼らず、他県と比べず熊本県として
   県民幸福量の最大化を追求していこうと思いました。

そのために職員には、できないと思うのではなく、
どうしたらできるかを考えようと言い続けました。

また、もう一つ言い続けてきたことは、
「皿を割れ」ということでした。

世耕 皿を割れとは?

蒲島 皿をたくさん洗う人はたくさんの皿を割ります。
   最悪なのは皿を割るのを嫌がって洗わない人ですね。

だからどんどん皿を割ろう、責任は私が取るからと言い続けて、
その精神が浸透してきた結果、いまの熊本県は組織として
とてもキラキラ輝いているんじゃないかと思っています。

世耕 広報の仕事に携わる者として、
   くまモンのことをもう少し知りたいのですが、
   そもそもどういう経緯で誕生したのですか。

蒲島 平成23年に九州新幹線が
   全線開業することになりましてね。

そのこと自体は大変喜ばしいことなんですが、
熊本はただの通過点になってしまうという危惧があったんです。

そこで何とか関西の人に熊本に来てもらおうと、
KANSAI戦略というのを立ち上げて、
くまもとサプライズキャラクターとして
誕生したくまモンを活用したのです。

私どもはくまモンをただのPR用のマスコットキャラクターではなく、
熊本県庁に勤めるれっきとした公務員と考えています。

ですからくまモンを本当の臨時職員として雇い、
さらに翌年には営業部長に昇進させて、
県政の運営方針を定める庁議にも出席させたことがあります。

こういう前例のない発想を提案し、保守的な体質を変えていくのも
「皿を割れ」の思想だと考えています。

世耕 くまモンが登場した当初は
   関西で随分活躍したようですね。

蒲島 当時県にはくまモンのプロジェクトに
   投資できるお金はありませんでした。

ですから大阪のいろんなところに出没させたり、
現地でたくさん名刺を配らせたりして、
それをブログやツイッターで実況するといった
お金を使わない広報に徹しました。

熊本県の宣伝部長を務めていただいていた
タレントのスザンヌさんと吉本新喜劇に出演した時には、
私も一緒に登場して舞台でズッコケました(笑)。

世耕 知事自ら体を張ってPRに努められたのですね(笑)。

蒲島 東大教授を務めた人間や政治家は、
   普通そういうことをやらないんですけれどもね(笑)。

ちょうど吉本新喜劇も地方とのコラボレーションをやろうとしていて、
お金を使わずに熊本のPRをするチャンスだったんです。

知事の私に、くまモンと一緒に吉本新喜劇に出てくれといって、
転び方まで教えてくれた担当者もすごいけど(笑)、
それはまさしく、私が就任以来言い続けていた
「皿を割れ」の精神が浸透して、皆の意識が変わっていった表れでした。

おかげさまでくまモンの知名度とともに
熊本の好感度もどんどん上がって、
九州新幹線全線開業後、熊本県の観光客数は
前年比54パーセント増の49万人にまで達したんです。

世耕 くまモンはゆるキャラグランプリ2011で
   全国1位になるほどの人気者になりましたが、
   あのシンプルなデザインがいいですね。

たくさんの企業がコラボしていますが、
どこに持っていっても違和感がないと思います。
 
2014.11.07

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