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帰りがけの挨拶を見ておくように 高嶋 栄(船井総研ホールディングス社長) 日本の経営コンサルタントの草分け的存在であり、 コンサルティング会社として世界で初めて上場を果たした 船井総合研究所創業者・舩井幸雄氏。 私と舩井幸雄との出会いは 約30年前に遡ります。 私は当社の新卒一期生として 採用されました。 1980年4月に入社しましたが、 同年12月、私は突然舩井幸雄に呼び出されました。 そこで告げられたのは、 「1月から俺の運転手をやるように」 ということ。 研修の意味もあったと思いますが、 当時は若い社員に1年間、 本業とは別に社長の運転手を兼任させていて、 その話が私に回ってきたのです。 すぐに住んでいるところを引き払い、 舩井家と細い道一本を隔てた家に住み始めました。 「会社は社長で決まる」 当時舩井幸雄から教えられた言葉です。 「コンサルタントの仕事はその会社を 深く分析してみないと分からないところがあるが、 瞬間的に分かる部分もある。 それはそこの社長を見ること、 社長の研究をするんだ」 と、よく申しておりました。 ということは、 自分の入った会社を深く理解するには、 社長の舩井幸雄を研究するのが 一番効果的だということです。 そうして1年間の運転手研修から始まって 今日までの30年間、生身の姿を通して、 また膨大な著作を通して、 私は「舩井幸雄研究」をやってきたと 言えるのかもしれません。 運転手時代に学んだことは数えきれませんが、 舩井幸雄を訪問企業まで送っていく際、 「これから行く会社はいい経営をしている。 社長さんも素晴らしい。 だから帰りがけの挨拶を見ておくように」 と言われることがありました。 すると、ほとんどの会社は 私が車を出した後でも 姿が見えなくなるまで見送ってくださるのです。 逆もまた然りで、経営に苦戦している企業に 新聞紙上で舩井がアドバイスする企画があり、 取材を兼ねておじゃますると、 見送りがちゃんとできていない会社が 多かったのも事実です。 社長の人間性や考え方の一部が そういう行動に表れて、 経営に浸透してしまう。 そのことをコンサルタントの卵であった私に 教えてくれたのだと思います。 この話は当社の社員にも心掛けてもらいたいと思い、 いまもよく話すエピソードです。 |
2014.10.16 |
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