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リーダーは任せること 責任を取ること 張富士夫(トヨタ名誉会長) 福地茂雄(アサヒグループHD相談役) 日本の産業界をリードするトヨタ自動車とアサヒビール。 そのトップを務め、それぞれの組織を 成長発展させてきた トヨタ自動車名誉会長・張富士夫氏と アサヒグループHD相談役・福地茂雄氏 福地 その後会社のトップに立たれてからも、 アメリカでの体験が随分生きたのではないでしょうか。 張 一番実感しましたのは、 どんな優秀なリーダーでも、オールマイティーに何にでも 精通しているわけではないということでした。 ですから大事なことは、 部下にいかに働いてもらうかだと思います。 一人ひとりの強みを引き出すためにも、 目標を与え、任せるということ。 常にキチッと見ててあげることです。 そして部下の評価をする際には、 あくまでも結果で判断することが大事です。 個人的な感情に左右されず、 その人がやったことをちゃんと見て判断してあげることです。 リーダーと言えば、 私は司馬遼太郎さんの『坂の上の雲』に出てくる 陸軍大将の大山巌のような人が理想だと思っています。 福地 大山巌ですか。 張 大山は日露戦争の時に参謀長の児玉源太郎に、 負け戦になったら私を呼んでくださいと言って 現場を任せっきりにしたそうです。 部下に任せ、万一負け戦になった時には責任を取る。 私もそういうリーダーでありたいですね。 その前提として、 リーダーは人を大事にしなければなりません。 特に私どものような製造業においては、 現地、現物に基づく知恵や工夫を体得した「人」こそが、 競争力の源ですからね。 人を大切にするとは、 人間性を尊重するということだと思います。 人間が動物と違うのは、考える能力があるところで、 人間性を尊重するということは、 皆に考える余地を与えることだと思うんです。 皆を参加させ、一人ひとりが自分で考えたことを 実行できるようにする。 そして成果が上がれば給料袋を 少しでも厚くしてあげる。 そういうサイクルをつくっていくことが大事だと思います。 福地 リーダーというのは 背中を見られる立場ですよね。 ですから、真っすぐな背中を 見せることが大事だと思います。 そのためには張さんがおっしゃったように、 最後は自分が責任を取る。 負け戦の時には自分が出ていくという 覚悟がいると思います。 その上で部下に思い切って働いてもらうには、 出る杭を伸ばすことではないでしょうか。 出る杭を引っ張って、その人の力を さらに発揮してもらうことが大事だと思います。 張 同感です。そのために私は・・・ この後、お二人が語った 「部下のやる気を引き出す秘訣」 「組織を伸ばす要諦」とは? さらに、 かつてアメリカのビッグ3に 全く歯が立たなかった零細企業から 世界有数の一流企業へと成長したトヨタ自動車。 50%ものシェアの差を逆転し、 業界トップへと大躍進を遂げたアサヒビール。 誰もが実現不可能と思った壮大な夢に挑み、 実現してきた。 |
2014.09.30 |
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