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真善美を求め続ける 吉本桂子(ロイヤルブルーティージャパン社長) AL国際線ファーストクラス全便に採用され、 モンドセレクションでも3年連続金賞を受賞している 高級茶があります。 ロイヤルブルーティージャパンが手掛ける 「Queen of Blue」。 同社社長の吉本桂子さんは、高級茶をワインボトルに入れて販売するという 全く新しいアプローチで、従来のお茶の文化に革命を起こしています。 ――これまで事業は順調に成長してこられましたか? 起業時、銀行から融資を受け、 5年目の2011年の4月決算で完済し、 黒字化する予定でした。 ところが、その年の3月にあったのが 東日本大震災です。 あの時、原発問題で日本茶は 大変な風評被害に遭いました。 同時に高価なものは買い控えするムードになって、 当社の売り上げも3月から11月までは 前年同月の2分の1に。 ちょうど「Queen of Blue」が JALの機内サービスに採用されたばかりでしたが、 本当に倒産してもおかしくない状態でした。 ――どう乗り越えましたか? 銀行側が「モラトリアム法」の措置をとってくれて、 一時的に返済をストップしてくれました。 その間、本当に苦しかったのですが、 同じように風評被害に遭った茶農家の太田さんが、 「いまは落ち着くまでは抵抗せず、 淡々となすべきことをやり続けよう」 とおっしゃって、 その言葉に励まされましたね。 同時に前年から新たに開発を進めてきた 八女の星野村の伝統本玉露のボトルができ上がりました。 これを6月に発売しましたが、 一体いくらで売ったか。 日本茶に対するネガティブイメージ、 贅沢は敵だというムードの中、 これまで手摘みの煎茶ボトル1本2万円で売ってきたところ、 伝統本玉露は1本2万5千円で発売したのです。 ――逆に高値を付けたと。 はい。この姿勢がお客様から 「よくやった」と評価されました。 要するに、そういう逆境の中でも ポリシーやミッションを曲げないで、 「ロイヤルブルーティーならあるべき姿を維持する。 あるいはそれを超えたことをするだろう」 という期待に応えたのです。 おかげで12月からは 前年同月2倍の売り上げとなりました。 ――劇的なV字回復ですね。 やはり人間は普遍的に 「真善美」を求めるものなんだと思います。 あの時、疲弊ムードの中で この情報は嘘だとか本当だとか、 いろいろやっていたじゃないですか。 みんな、そういうことに疲れて、 本物を求める志向になっていったのではないかと思うんです。 |
2014.10.27 |
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