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すべての現象は自分の心の反映でしかない 森田直行 (KCCSマネジメントコンサルティング会長) 私が京都セラミック(現・京セラ)に入社したのは、 創業から8年経った1967年のことです。 稲盛会長(当時社長)と同じ鹿児島大学で学び、 会長の恩師にあたる先生方に就職先として 勧められたのがきっかけでした。 入社後は自ら志願した管理部門に配属され、 後に会長が創業間もない頃に考案された アメーバ経営に深く携わるようになりましたが、 我が半生を振り返ると、 会長から数えきれないほどのお叱りを受けながら、 教え導かれてきたということを思わずにはいられません。 私が入社した頃の京セラは、 売り上げがようやく1億円に達し、 社員数は数百名ほどでしたが、 既にいまでいう「京セラフィロソフィ」が存在していました。 そこには「世界一の会社になる」と書かれており、 当時の規模からいえば随分大それたことを 掲げたものだと思っていたものです。 また、 「すべての現象は 自分の心の反映でしかありません」 など、心が立派な人間であれ ということも書かれていたのですが、 若い頃にはその意味するところを 呑み込めなかったというのが正直なところでした。 会長が言わんとしていることを 得心できるようになったのは、 おそらく40歳を過ぎてからだったように思います。 会長はあらゆる機会を捉えて、 私たち社員に語り掛けてくださいましたが、 会長はそのことを各責任者にも求めました。 責任者というのは壊れたレコードのように、 同じことを何度も繰り返して下の者に 伝えなければいけないと言うのです。 「何度俺に同じことを言わせるんだ」 という声はどこの会社からでも聞こえてきそうですが、 そんなことを言っているようでは 人の上に立つ人間としては失格で、 むしろまた同じことを言っているなと 思われるくらい言い続けなければならない。 そうすれば言われた本人は、 いずれそのことを言われまいと 避けて行動することで賢くなっていく というのが会長の考え方でした。 それこそ私は若い頃から 人の2倍、3倍の仕事をやってきたつもりですが、 仕事に対する考え方については 会長が一所懸命に語り続けてくださったことに とても感謝しています。 |
2014.10.09 |
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