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      次代に輝く住まいを創る

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一語履歴WORD vol.116c

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一語履歴 vol.120
不可能を... 120a言葉の使い方... 120b言葉の前に... 120c刻苦光明...
一語履歴 vol.119
逆境力... 119a死生観... 119b非行に... 119c堕落したチーム...
一語履歴 vol.118
発想は... 118a最高の状態... 118b勝敗の分かれ目... 118c靴づくり...
一語履歴 vol.117
くまモン... 117a心の声を... 117b命のつながり 117c当たり前の上に...
一語履歴 vol.116
指導者は... 116a法遠去らず 116b営業という... 116c学校を変える
一語履歴 vol.115
真善美 115a昔ながらの... 115b感謝を... 115c自分で線を...
一語履歴 vol.114
すべての現象... 114aおなごが... 114b帰りがけ... 114cすべては”人材”...
一語履歴 vol.113
固定観念に 113aリーダーは... 113b意識が... 113c対象と一体に...
一語履歴 vol.112
誰にも... 112aやまとごころ... 112bしつけの... 112c伝統は...
一語履歴 vol.111
すぐやる... 111a抜くを... 111b自分以外に...
学校を変える

あの全校集会では、子どもたちや教職員が感動しましたが、
実は私自身も別の意味で感動していました。

実は、最後に校長として勤めた小学校は、
教育困難校という烙印が押された学校でした。
誰が校長として赴任しても、まったくよくならない学校でした。

当時、教育長の命を受けて
「加藤君ならおそらくあの小学校を立て直してくれるだろう」
ということで校長として平成20年に赴任しました。

確かに、ひどいものでした。
外国人児童が50名以上在籍。
一人親家庭が全校の25%。(すべて離婚)
給食費未払い家庭は市でワースト1。

授業がまともに成立している学級はほとんどなし。
荒れた中学校並みでした。
遅刻は当たり前。教師は見て見ぬふり。

けんか、いじめ、不登校は日常茶飯事。
警察に指導されることしばしば。
教師のやる気のなさは学校が荒れる原因です。

 私はまず朝早く出勤して、子どもに大きな声で正門に立ち、
「あいさつ」をすることから始めました。
1年中行いました。4年間行いました。

4年目は子どもたちは大きな声で「おはようございます!」と言いました。
雨の日も風が強い日も。
それを見た教頭先生が同じように南門に立ち、
あいさつを始めました。

率先垂範の気持ちで校長自らが動くことにしました。
モンスターペアレントには、校長室で対応。
相手の言い分をすべて聞きました。
意外に子どもたちが荒れる原因は学校の中にあることが多いです。

だから、親のグチの中には真実もあります。
校長が謙虚になり「聞く耳」を持つべきだと思いました。
これが親に伝わり、「今度の校長は話を聞いてくれる」
という噂が一気に地域に流れました。
親同士の連携はそれはすごいの一言です。

 こうして3年かけて学校を根底から変える努力をしました。
血の出るような努力でした。

子どもたちには心を育てることが第一の目標でした。
当たり前のことが当たり前にできることを大事にしました。

全校集会の1年目は子どもたちががやがやして動き回り、
まともに話を聞いている子はほとんどいませんでした。
叱ってもダメ。教師たちは茫然として見ているだけ。

これではいい学校にはできません。
教師を鍛えることも重要だと思い、「校長通信」を毎週発行。

ブログで子どもたちのよさを宣伝。
授業中、放課、給食、清掃中など、
デジカメを持って毎日2万歩を回って歩きました。
校長室にすわっていることは、まずありませんでした。

365日学校に行きました。
土・日もなし。正月も行きました。これが4年続きました。

 私が4年目の全校集会(感想文の内容)でうれしかったことは、
子どもたちの大いなる変貌でした。

私の話をじっと聞き、涙を流す。
こんなことは4年前には考えられないことでした。

だから、私は集会が終わって校長室に入った時、
泣けて泣けて仕方がありませんでした。

「子どもたちが、教職員がここまで成長してくれた!」

これが最大の喜び、感動でした。
子どもは変わる、教師も変わる、地域の目も変わる、親が変わるのです。

赴任当時、授業参観をしても来校する親は、全体の3割から4割でした。
しかし、4年目は10割になりました。

あの全校集会が終わって退場する時に1年生の子が私に声をかけました。
あの子はブラジル人でした。
日本語はあまり理解できない子でした。

しかし、話は理解したのです。

これにもびっくりしました。
よい話、感動には国境はないのです。
 
2014.11.05

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