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      次代に輝く住まいを創る

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一語履歴WORD vol.267c

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一語履歴 vol.268
私公混同 268aつくる人の 268b普段自分で 268c「バスの中で」
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一語履歴 vol.266
馴染むのが 266a命は一つ 266b素直に物事を 266c叱るコツ
一語履歴 vol.265
ヒルティの言葉 265a心をひらく 265b生き方 265c仕事の価値
一語履歴 vol.264
集中力を 264a生きる力 264b夢があるから 264c本当の学問
一語履歴 vol.263
笑っている瞬間 263a小さなこと 263b開き直り 263c気が満ち溢れ
一語履歴 vol.262
吾悟り 262a壁に苦しみ 262b生き者は 262c無上意
一語履歴 vol.261
発想から事業化まで 261aどういうふうに 261b再現芸術家 261c閃き
おかげさま
        森 正光(石上神宮宮司)
        村上 和雄(筑波大学名誉教授)

奈良県天理市に佇む日本最古の神社の一つ、石上(いそのかみ)神宮。
宮司の森正光さんと村上先生のお話からは、
日本の歴史の懐の深さがじんわりと伝わってきます。

【村上】
そもそも日本人の精神の中に、
神話の世界が生きていると私は思います。

例えば、「おかげさま」
という言葉がありますが、
これは外国語には訳せない。

「おかげさまで」と言うと、
外国人は「何のおかげですか?」
と聞いてくるんですよ。

でも我われにしてみれば、
神様でもご先祖様でも、
自分を少し越えたような存在を
感じていればそれでいいんです。

「おかげ」というのは影なんですね。

表じゃない。これは陰と陽の世界
にも通ずる話であって、
現れた現象の後ろにあるものに対して、
我われ日本人は「おかげさま」と言う。

それから「もったいない」
という言葉も訳せないんですよ。

単に「節約する」という
意味ではなくて、
その物をつくってくれた人への
感謝の念が表されている。

こういった日本の精神的伝統というのは、
それこそ何千年と続いてきているわけで、
そう簡単には消えるもので
はないと私は思っています。

【森】
人間、目に見えるもの
ばかりじゃなくて、
見えないものもやはり
大切にしてほしいですね。

よく言われているじゃないですか、

「いまの世の中は心を
 大切にする時代だ」

って。確かにそうかもしれませんが、
私は物も大切にすべきだと思うんです。

というのも、いまは何でも
使い捨てになってしまいましたが、
物を大切に扱う姿勢というのは、
そのまま先生がおっしゃるように、
「おかげさま」「もったいない」の
精神にも通じますからね。

心を大切にするとは、
本当はそういったことだと思うんです。
 
2017.09.19

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