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夢があるから強くなる 田嶋 幸三(日本サッカー協会会長) 平成5年にJリーグができた時に、 当時の川淵三郎チェアマンに呼ばれ、 日本サッカー協会の仕事にも 携わるようになりました。 Jリーグは10チームで始まり、 その年8人いた日本人監督が、 2年後にチームは 14に増えたにもかかわらず、 4人に減少。 「このままではいけない。 何とかしろ!」 との川淵さんの言葉を受け、 私はドイツの指導者養成システムを 日本流にアレンジしながら、 ライセンス制度の改革や 新しいプログラムの作成に 情熱を傾けていきました。 そうした思い切った 改革ができたのも、 順天堂大学の小宮喜久先生(故人)や 筑波大学の松本光弘先生、 東海大学の宇野勝先生、 現・国士舘大学理事長の 大澤英雄先生など、 日本サッカー界の 指導者養成を担ってこられた方々が、 私の考えを広い心で 受けいれてくださったことが大きく、 感謝してもしきれません。 また、 「この改革は絶対に 日本サッカー界にとってよいものだ」 という揺るぎない信念を持って 取り組んだことも、 周囲の理解を得られた 要因かもしれません。 その後、日本サッカー協会技術委員長、 専務理事、副会長などを経て、 昨年3月に会長を拝命いたしました。 日本サッカー界全体の環境を改革し、 次の世代が育っていく土壌から つくっていかなければ、 今後日本が世界で勝っていくのは難しい という強い思いがあります。 常に「世界基準」を追求しよう というのがいまの合言葉です。 日本サッカー協会の 理念やビジョンを示した 「JFA2005年宣言」 の中に、 「夢があるから強くなる」 という私の大好きな言葉があります。 また、吉田松陰も 「夢なき者に理想なし 理想なき者に計画なし 計画なき者に実行なし 実行なき者に成功なし 故に夢なき者に成功なし」 という言葉で、 夢を持つことの大切さを 非常に明快に教えてくれています。 思えば、私は幼い頃から 世界のトップ選手に憧れ、 常に世界を夢見て、 世界への扉を開けようと 努力してきました。 世界という夢を 見続けてきたからこそ、 自分はここまで 歩んでくることが できたと思うのです。 |
2017.08.26 |
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