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400万年前、人類は二足歩行を始めた。 二本の足で立って 歩き始めたことで両手が空き、 空いた両手で道具を使い始めた。 これによって人類は人間としての 進化の第一歩を踏み出したといえる。 我われの遠い祖先を 二本足で立ち上がらせたもの。 それは天啓の閃きであったに違いない。 以来、人類は閃きによって さまざまな発明発見を繰り返し、 今日の人工知能に至るまで、 奇跡のような大躍進を遂げてきた。 閃きこそ人類の進歩進化を 促してきた最高最大の力である。 科学技術だけではない。 閃きは人間内面の成長の原動力でもある。 佐藤一斎の言葉がある。 大上は天を師とし、 その次は人を師とし、 その次は経を師とす──。 もっとも優れた人は人や本からではなく、 天から直接学ぶ、というのである。 何をもって天から学ぶのか。 閃きである。 最上の人は閃きによって 天の心を感得するのだろう。 では、どうすれば閃きは起こるのか。 松下幸之助氏は閃きによって 数々の困難を乗り越えてきた人である。 その松下氏が、閃きの基本は熱意だという。 「熱意が基本にあると、絶えず、 寝ている間でさえも考えるようになる。 ぼくは寝る間も惜しんで仕事をしてきた。 ……そうなると不思議なもので 新しいことが浮かんでくるものだ。 浮かばないとすれば、それは熱意が 足りないことにほかならない」 稲盛和夫氏が40代の頃にされた 講演の話をある人から聞いた。 「来る日も来る日も 顕微鏡をのぞいていたら、 顕微鏡の向こうに宇宙が見えた」 と話されていたという。 興味深い話である。 宇宙が見えたとは、 宇宙の法則を感得した、 ということだろう。 |
2017/08/17 |
ニューヨーク・シティ・オペラで 正指揮者を永年務めるなど、 世界で認められるプロ指揮者 山田あつしさん 山田 あつし(指揮者) × 村上 和雄(筑波大学名誉教授) 【山田】 高校生たちには 音楽の話もするわけですが、 よく言うのが、指揮者というのは 再現芸術家と呼ばれて いるんだよってことですね。 つまり、作曲家の思い描いたことを、 お客様に再現する芸術家ということです。 IT世代になると もうラブレターなんて 書かないでしょうけど、 僕らの世代くらいだと まだ書いてたわけですよ。 先生だって、 いっぱい書いてる、絶対(笑)。 【村上】 (笑)。 【山田】 でも、いくら 「愛している」って書いても、 それだけじゃ全然足りませんよね。 同じように五線譜には たくさんのことが 書き込まれているけど、 やっぱりそれだけじゃ足りない。 楽譜の一番の欠点は、 その瞬間その瞬間の音楽の状態しか 表されていないことにあるんです。 それだけに指揮者として 楽譜に書かれていることは、 最低限、全部勉強しなきゃ いけないんだけど、 それだけじゃなくて、その先に 「この作曲家は何を 書きたかったんだろうな」 っていうことも考える。 もちろん、そこにはこれが 正しいという正解はないんです。 それに指揮者を作曲家の メッセンジャーだと考えると、 僕が営業でやっていたように、 「コンピュータが、いかにいいか」 「この保険が、いかにあなたにいいか」 ってことを伝えることと 全く同じなんです。 だからこそ、指揮者としては 作曲家の意図を汲む上で、 妥協があっちゃいけないと僕は思う。 もっと言えば、その作曲家が 当時どういう生活をしていて、 どこでどういうふうに書いたか くらいのことまで知らないと、 本当の意味で曲には入っていけません。 【村上】 そこまで深く掘り下げる。 |
2017/08/17 |
ブランディング戦略によって、 成長を続ける300年の老舗企業 中川政七商店の中川社長と、 パートナーの水野さん。 水野 学(クリエイティブディレクター) × 中川 政七(中川政七商店社長 十三代) 【中川】 もう一つ、経営者としてブランドを つくる時に大切だと思うのは、 「どこに行きたいか」 「どうなりたいか」 が明確であることですね。 ブランドって評価の軸が 一つだけじゃなくて、 「どういうふうになりたいか」 というのがあって初めて、 そこに近づくために小さな石を 積み上げていくわけじゃないですか。 ところが、この 「どういうふうに」 というのがなくて、 「とりあえずいい ブランドになりたい」 とか 「カッコいいブランドになりたい」 っていう経営者が 結構多いような気がします。 そうじゃなくて、 「どういうふうになりたいか」 がまずあって、その目標に対して いま自分たちはどこに いるのかをきちんと認識する。 そのギャップを埋めていくのが、 小石を積み上げていく 作業だと思いますね。 【水野】 ただその作業というのは 本当にきりがなくて、 製品に書いてある書体一つに 至るまで関係してくるので、 手を抜いていいところなんて一つもない。 ただ、それをどこまで 経営者の方が見られるかというと、 やはり人・金・モノから 優先されていきますから、 当然手薄になる。 ですからいまの時代、 経営に必要な四つ目の要素である 「ブランド」にどこまで気を 配れるかというのが 企業にとっての新しい問題で、 ファーストリテイリングのように、 クリエイティブディレクターを 側近に迎えるという時代が やってきたと言えるでしょうね。 |
2017/08/12 |
誰もが知っているトーマス・エジソン。 エジソンは他の発明家にはない 大きな特徴がありました。 桑原 晃弥(経済・経営ジャーナリスト) エジソンには、他の発明家にはない 二つの特徴がありました。 一つは発明よりも それを事業化することの大切さを 理解していたこと。 もう一つは、 発明はニーズに基づくものだという 信念を持っていたことです。 言い換えれば、 発明から事業化までをトータルで考える 思考の持ち主であり、 その根底には 成功するまでは決して諦めないという 発明家としての強烈な執念がありました。 蓄音機の発明に続いて挑んだ 白熱電球にしても、 エジソン以前に似たような原理を 発明した人たちはいました。 しかし、電気を動力と位置づけ、 電球を使ってニューヨーク全体を 明るくしてみせるという トータル的な思考ができたのは、 おそらくエジソンただ一人だったはずです。 その証拠に、 エジソンは自らの構想を実現するには 単に白熱電球をつくるだけでなく、 送電システムやソケット、 スイッチなど周辺機器の開発、 量産化など様々な課題を クリアしなくてはいけないことに気づき、 そのことに挑み続けるのです。 エジソンは白熱電球の発明家という 言い方をされますが、 むしろ電気事業そのものの 発明家と言うべき存在でした。 |
2017/08/10 |
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