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      次代に輝く住まいを創る

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一語履歴WORD vol.263b

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一語履歴 vol.270
生きる目的 270a人様の 270bうがい 270cお子様を隣の席に
一語履歴 vol.269
一剣を持して 269a自分は 269b人有我創 269c自分が真っ先に
一語履歴 vol.268
私公混同 268aつくる人の 268b普段自分で 268c「バスの中で」
一語履歴 vol.267
仲良し時間 267aありがとう 267b飽きる 267cおかげさま
一語履歴 vol.266
馴染むのが 266a命は一つ 266b素直に物事を 266c叱るコツ
一語履歴 vol.265
ヒルティの言葉 265a心をひらく 265b生き方 265c仕事の価値
一語履歴 vol.264
集中力を 264a生きる力 264b夢があるから 264c本当の学問
一語履歴 vol.263
笑っている瞬間 263a小さなこと 263b開き直り 263c気が満ち溢れ
一語履歴 vol.262
吾悟り 262a壁に苦しみ 262b生き者は 262c無上意
一語履歴 vol.261
発想から事業化まで 261aどういうふうに 261b再現芸術家 261c閃き
開き直りから生まれた
          川口 淳一郎(宇宙科学研究所・宇宙飛翔工学研究系教授)
          齋藤 孝(明治大学教授)
          石黒 浩(大阪大学教授)

小惑星探査機「はやぶさ」の奇跡の生還が
大きな感動を呼んだ日のことをご記憶の方も多いでしょう。

【齋藤】 
「はやぶさ」プロジェクトの
構想を纏めて、
長年チームを牽引しながら
奇跡の帰還を果たされた
川口先生の華々しい功績は
誰もが認めることですよね。

【川口】 
このプロジェクトも、
言ってみればある種の
開き直りから
始まったことだったんです(笑)。
 
僕がこの計画を形にして提案したのは
1990年代ですが、
検討を始めたのはそのずっと前からです。

その頃、既にアメリカやソ連は
月に行ったり、
火星や金星などの惑星に行くための
プロジェクトを動かしたりしていて、
日本の宇宙科学は
相当遅れていたんです。

NASA(アメリカ航空宇宙局)との差は
歴然でした。
 
それで僕たちはNASAと一緒に
勉強会を重ねながら
「小惑星ランデヴー」を
一つの目標として掲げました。
要は探査機が惑星の
近くにい続けることです。

それだけでも我われにとっては
大きな進歩だと思っていたんです。

ところがNASAは
いきなり自分たちだけで
プロジェクトを立ち上げて、
それを実現してしまう。

【齋藤】 
NASAに先を越されてしまった。

【川口】 
これはとても辛いことでしたね。
僕はアメリカのやりそうなことをやって、
つまみ食いされて二番煎じに
甘んじるのはどうしてもいやでした。

やっぱり我われが本当に目指すべきゴールは
誰もなし得たことのない

「小天体のサンプルリターン」
(小天体の地表のサンプルを採取し
 地球に持ち帰ること)

だと改めて確認し合いました。

アメリカのやろうとしないものをやる。
その開き直りから生まれた「はやぶさ」プロジェクト。
 
2017.08.21

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