過去の一語履歴を見ることが出来ます。
無上意 これは仏典の中の言葉です。これ以上は無いという行為です。例えば、会社に電 話がかかってきたら、これ以上はないというぐらい優しく、いい言葉、いい声で 応対をする。会社へお見えになった方を最高の笑顔とご挨拶で迎えるということ です。 無上位のサ―ビスとは本当に相手の気持ちを思いやることのできる人です。 長い間、一緒に苦楽を共にしてきた奥様を、自分の定年前に病気で亡くし、悲し みのうちに、その冥福を祈る為、四国八十八箇所の巡礼を終え、最後に立ち寄っ た高知空港の日本料理店「司」でビ―ル一本と、土佐名物カマスの姿寿司を一人 前注文した。加えて「申し訳ありませんが、グラスは二つで」と注文を受けた若 いウエ―トレスは、不思議に思いながらも「かしこまりました」とお客様の指示 に従い、先ずビ―ルとグラス二つをお出しした。 すると客は、小さな額縁に入れた女性の写真をテ―ブルの中央に置き、その前の グラスにビ―ルを注いだ。自分のグラスにもビ―ルを注ぎ、静かに乾杯をした。 ウエ―トレスは、お客様はきっと亡くなった奥様の写真を持って巡礼をしてきた のだろうと思った。そこで、寿司ができあがって運ぶ時、さりげなくお箸と箸置 きを二組、小皿を二枚持っていった。 そのあと、ふるさとへ帰ったお客さんからの、お店への手紙には次のように書か れていました。 「四国への旅には、家内の写真と一緒に出かけ、食事の時には一緒にビ―ルを飲 みました。しかしお箸と小皿を二人分出していただいたのは、お宅の店の若いウ ェ―トレスさんだけでした。初めてでした。驚きました。感動で体が震えました 。帰りの飛行機の中では、どうしても涙が止まりませんでした。本当に有難うご ざいました。どうぞ、あの若いウエ―トレスさんによろしくお伝え下さい。」 これこそ、「無上意」の極意だと思います。 |
2017.08.17 |
〒979-0154
福島県いわき市沼部町鹿野43
Mail infous@kushida-web.com
TEL 0246-65-2311
FAX 0246-65-2313
定休日:土曜日・日曜日