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与えられた仕事を天職と思い 稲盛 和夫(京セラ名誉会長) 「新経営の神様」の呼び名が高い稲盛和夫さん。 自らも創業期から仕事に燃え、懸命に働いていた 稲盛さんですが、社員さんを前に「働くことの大切さ」 について、いつも誠心誠意説かれていたと言います。 ──いまから7年前、京セラの伊藤謙介相談役を 取材させていただいた時に、「東京オリンピックが 開催されていることを知らなかった」と聞いて驚いたのですが、 稲盛名誉会長もご存じなかったですか? いや、知らなかったことはありません。知っておったと思いますけれども、 関心はありませんでした。それくらい仕事に燃え、懸命に働いていたのでしょうね。 その頃、私は「まず工場を構えた地元の西ノ京原町一になろう。 次は中京区一、その次は京都一、そして日本一、さらには世界一だ。 我われは世界一の企業になろうではないか」と壮大な夢を語って、 それこそ「狂」がつくほど凄まじい勢いで働いていました。 毎日夜10時、11時まで仕事をしていたのですが、 ラーメンの屋台のチャルメラが聞こえてくると、 皆で食べに行って、そこからまたもうひと頑張りする。 工場に何日も泊まり込んで仕事をしていたものです。 まさに寝ても覚めても、仕事に没頭していました。 ──働くことの大切さをよく社員さんに語られたそうですね。 働くということは、生きていく糧を得るためのものだ というのが一般的ですけれども、そうではなくて、 自分の人間性を高めていくためになくてはならないものです。 一所懸命働くことによって、自分自身の心を高め、 自分の人生を精神的に豊かなものにしていく。 同時に、収入も得られますから、物質的な生活も豊かになっていく。 ですから、働くということは大変大事なことだと思っています。 人は得てして、恵まれた環境にあっても、 与えられた仕事をつまらないと感じ、不平不満を口にしがちです。 近年、若者の離職率が増加しているのもそういう理由なのでしょう。 しかし、それで運命が好転するはずはありません。 与えられた仕事を天職と思い、その仕事を好きになるよう 努力していくうちに不平不満は消え、仕事も順調に進むようになっていく。 そして、物心共に豊かな素晴らしい人生を送ることができるのです。 |
2018.04.03 |
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