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アンテナが錆びている 田渕 俊夫(日本美術院理事長) 日本画家の重鎮、田渕俊夫さん。 「自分の追い込まなければ、よい絵は生まれない」と語る。 どのような絵に挑戦するにしても、 絶対に忘れてはいけないものがあります。それは感動する心です。 自分が感動することができなければ、 人を感動させることは絶対にできません。 桜を見るにしても、蕾が膨らむ様子を見てまず感動します。 花が咲き始めて満開になり、やがて散って、最後には若葉が出てくる。 その一つひとつが私にとってはものすごい感動ですし、 もし桜の花びらが水の上に浮いていたら、 その感動は何倍にも膨らんでいきます。私は、 その感動を絵で表現するために生きてきたと言っても間違いではありません。 ──感動する心を持ち続けるには、何が大切なのですか。 それはやはり常に心のアンテナを磨いておくことでしょうね。 アンテナが錆びてしまっていたら、絵描きは務まらない。 これは学生でもそうですが、同じものを見て、同じことを聞いて、 すぐにピンとくる者と全然ピンとこない者がいる。 ピンとこないのはやはりアンテナが錆びているからなんです。 アンテナが磨かれていたら、新聞からでもテレビからでも小説からでも、 いろいろなヒントを得ることができるはずですよ。 「俺はこのレベルでいい」と思ったら、それ以上先には進めません。 |
2018.03.29 |
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