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可愛がられる人間 道場 六三郎(銀座ろくさん亭主人) 地元の調理師会の会長さんに頼んで紹介状を書いてもらい、 その方の弟分が経営する東京・銀座の「くろかべ」 という日本料理店で働くことになりました。 母親としては、周りから嫌われたり、いじめに遭ったりすることが 一番心配だったのでしょう。家を出る私に、「六ちゃん、 人に可愛がってもらえるようにせないかん」と言葉を掛けてくれました。 「親や先生のいる前では真面目にやって、 見ていないと手を抜く人がいるけど、 とにかく神仏は全部見てござる。 だから、陰日向があってはいけない。 どんな時も一所懸命やらなきゃいけないよ」 これらの言葉に従って、朝一番に店に来て先輩の白衣と 靴を用意しておいたり、ボロボロになった高下駄を修繕したり、 あるいは、親父さんから「ガス台が汚いから綺麗にしろ」と言われれば、 翌朝四時まで徹底的に磨いてピカピカにしたり どうやったら親父さんや先輩が喜んでくれるか ということを常に考え、身を粉にして仕事に打ち込みました。 そうやっていると、思いがけず先輩が料理のレシピノートを見せてくれたり、 新しい仕事を回してくれるようになり、どんどん料理の腕を磨くことができたのです。 上の人から「あれをやれ、これをやれ」と言ってもらえる存在になれば、 様々な仕事を経験でき、使われながらにして引き上げてもらうことができる。 ゆえに、仕事をする上で最も大事なのは 「可愛がられる人間、使われやすい人間になること」に他なりません。 |
2018.03.12 |
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