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日本ラグビー史上、最高の選手と謳われ、現役時代は 「空飛ぶウイング」としてその名を轟かせた坂田好弘さん。 若い頃から必死に練習に取り組む姿に、 一流選手の一流たるゆえんが垣間見えます。 坂田 好弘(日本ラグビーフットボール協会副会長) ──上達するためにどんなことを心掛けていましたか? 大学時代は厳しい全体練習が毎日2~3時間ほどあったんですけど、 2時間なら2時間、3時間なら3時間を全力でやる。 終わった後、走るエネルギーも余ってないくらい全力を出し切る。 一日一日の練習をそうやって取り組んでいました。 それからもう一つ心掛けていたのは、 練習を終えて帰宅する時に必ず玄関前で ウエイトトレーニングをしてから家に入りましたね。 鉄棒にセメントを巻いてつくった30キロのバーベルを20回挙げたり、 バーベルを背負ったままでうさぎ跳びを100回したり。 ──プラスアルファの努力をされていたのですね。 グラウンドで精いっぱい力を出し切って、 さらに自宅でウエイトトレーニングをする。 これは誰に言われたわけでもなく、 自分でやると決めて毎日欠かさずに4年間継続しました。 とにかく「ラグビーを極めたい」という 強烈な思いを常に心に抱いていました。 小さい頃から読書が結構好きで、 ラグビーを始めてからは吉川英治の『宮本武蔵』を何回も読みました。 宮本武蔵は剣の道を極めた達人じゃないですか。 なので、そこに共鳴したんでしょうね。 苦労をどう乗り切っていったのか、 弱点をどう克服していったのか、ということが書いてあるので、 壁にぶち当たった時に読み返すと必ず解答がありました。 |
2018/02/19 |
アジア6か国で271校の設立に携わり、現地の人々に 感動と笑顔の輪を広げている谷川 洋さん。 その活動の原点には、幼い頃に諭された お母さんからの教えがありました。 谷川 洋(アジア教育友好協会理事長) 振り返ると試練が私を導いてくれたなと思います。 第一の試練は1948年、私が満5歳の時に起こった福井大地震です。 家から2キロほど離れた場所が震源で、小さな町の家屋の大半が潰れました。 私はすぐ上の兄と家にいたのですが、逃げる間もなく下敷きになりました。 慌てて戻ってきた父が鍬で屋根瓦を叩き割って助け出してくれたのです。 中学生になった時、私は兄と約束をしました。 「俺たちは神様に助けてもらった。 だから世の中のためになる人間になろう。 これはおまえと俺の約束だ」と。 また、当時は日本中が貧しくて、地震の後も食うや食わずの生活が続きました。 ある日、家に物乞いのお婆さんが来ました。 すると母はお櫃に残っていたご飯をおにぎりにして、 お婆さんに渡してしまいました。私は文句を言いました。 「お母ちゃん。僕もお腹が空いているのになんでよその人にあげちゃうんだ」と。 母は答えました。 「思いやりっていうのは魔法の香水なのよ。 優しい純な気持ちで人にかけようとすれば、 知らんうちに自分にもかかっちゃうのよ」 その時は意味が分かりませんでしたが、 この仕事を始めて母の言葉を噛み締めています。 |
2018/02/19 |
鍵山 秀三郎(日本を美しくする会相談役) × 佐藤 しのぶ(声楽家) 【鍵山】 高校時代の恩師である佐光義民先生は、あまり教科書を使わず、 人間としていかに生きるべきかを授業の中で繰り返し説かれました。 また、「この本を読みなさい」と言って、例えば、 今北洪川の『禅海一瀾(ぜんかいいちらん)』を薦めてくださいました。 その時のやりとりをいまでも覚えているんです。私がその本を見て、 「こんな難しい本は私には無理です」と言ったら、 「分からなくていいんだ。分からない、難しい、そう思うことが大切だ」と。 【佐藤】 特に印象に残っている言葉はございますか? 【鍵山】 読んでいるうちに、二つの言葉に感銘を受けました。 一つは「百萬(ひゃくまん)の典経(てんきょう) 日下(にっか)の燈(とう)」、 知識は大事だけど、実践の伴わない知識は何にもならない。 もう一つは「朽木糞牆(きゅうぼくふんしょう)」です。 朽ちた木では彫刻はできず、腐った壁では塗り替えはできない。 そういう人間になってはいけないということを子供ながらに学びましたね。 【佐藤】 示唆に富んだ教えです。 【鍵山】 卒業後も折に触れて伺って、その度にいろいろな話をしてくださいました。 中でも忘れられないのは「心身を浄化し、これを以て国家を厳浄せよ」、 まず自分自身を清めて国を綺麗にしろと。 私は2年3か月前に脳梗塞を患って体も不自由です。 苦痛に耐えるだけで精いっぱい。 それでも生きている限り世の中を少しでも よくするために働かなければいけないと思うのは、 佐光先生の教えがいまも私に宿っているからです。 |
2018/02.19 |
「人を動かす」キーワード 鳥羽 博道(ドトールコーヒー名誉会長) × 越智 直正(タビオ会長) 【越智】 やっぱり一所懸命っていうのは人を動かすキーワードやね。 【鳥羽】 そうでしょうね。一所懸命とか真剣とか本気とか。 【越智】 鳥羽さんの本に「人間は本気度で決まる」と書いてましたな。 【鳥羽】 ええ。よくフランチャイズの経営者たちが 「努力してるのに商売がうまくいかない」って言うんですけど、 その時に僕は「努力にも段位がある」という話をするんです。 「あなたはいま自分の精いっぱいの努力をしてると 思うかもしれないけど、僕から見たらまだ五段だ。 少なくとも八段まで行かないと名人とは言わないように、 八段の努力をしないと商売はうまくいきませんよ」って。 ただ、八段の努力をしてるだけではダメで、 人間性が大事なんでしょうね。 一所懸命やればこうなるっていう期待や打算があってはいけない。 無心でなきゃいけない。 【越智】 僕らは無我夢中でしたな。無我夢中ほど強いものはない。 【鳥羽】 それが人生を展開していく大きな鍵になるんだと思います。 |
2018/02/15 |
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