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      次代に輝く住まいを創る

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一語履歴WORD vol.293

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一語履歴 vol.300
どれだけ 300a影あり 300b父親の役割 300c言葉には
一語履歴 vol.299
魂のお世話 299a英語が 299b寝たきり社長 299cそれはホープ
一語履歴 vol.298
痛いよね 298a結果は 298b耐えるもの 298c鉋くず
一語履歴 vol.297
チームで共有 297a身を捨てる 297b咲くもよし 297c天からの一本の糸
一語履歴 vol.296
一流になるために 296aおいしく 296b長所に 296c与えられた仕事
一語履歴 vol.295
あの人は神様 295aミスにも真摯に 295b光と闇は 295cアンテナが錆び
一語履歴 vol.294
抜いている草も 294aやっておいて 294bクオリティ 294c私ほど
一語履歴 vol.293
自分の心の 293a何を捨てるか 293b人生の五計 293c失敗しない人間は
一語履歴 vol.292
砂を嚙むような 292aマインドを 292b相対感からの 292c可愛がられる
一語履歴 vol.291
必ず用あり 朝は日の出と 291a企業は 291b経験が強烈な
自分の心の三畳間
          童門 冬二(作家)
    
20代の頃、2人の師とともに、私を支えてくれたのが書物だった。
いまもそうだが、当時から本に対する飢えが物凄くあり、無我夢中で本を読み漁っていた。
 
ところが、当時はお金がない上に、計画停電の世の中で、
夜8時になると電気が全部消えてしまう。
そこで私は仕事が終わると地元の祐天寺駅に向かった。
駅は終電まで電力の配給があるため、構内の電気がついている。
また、駅前の闇市には古本屋が一軒入っており、
そこの店主が勉強熱心な私に目をかけてくれ、様々な本を借りて読むことができた。
そうやって私は毎晩、電気が消えるまで読書に明け暮れていた。
 
中でも、一番大きな影響を受けたのが太宰治である。
まだ仕事や急な社会の変化に不信を抱きつつも何かを求めてやまなかった時、
たまたま手に取った太宰治の本を読んでいると、

「かれは人を喜ばせるのが、何よりも好きであった」
 
という僅か一行の言葉が目に飛び込んできた。
それ以来、私は太宰治に深く心酔するようになり、
この言葉はいまでも己を貫く信条となっている。
 
また、この頃読んだ本の中で、もう一つ印象深いのは
フランスの思想家・モンテーニュの『エセー』という作品に出てくる、

「人間は誰でも自分の心の三畳間を持つべきだ」
 
という言葉である。人間は周りに邪魔されることなく、
たった一人になってじっと物事を考えることのできる場を持たなければならない、とモンテーニュは言う。
 
そういう意味では、私は読書をすることによって自分の三畳間というものを確立していったと言えるだろう。
それは小説家となったいまも変わらない。
 
2018/03/13

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