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鳥羽 博道(ドトールコーヒー名誉会長) × 越智 直正(タビオ会長) 【鳥羽】 越智さんは倒産していく会社をたくさん見てきたでしょうけど、 そういう会社に共通してる点って何かありますか? 【越智】 民族滅亡の三原則ってありますやろ。理想を失った民族は滅亡する。 価値を金銭に求める民族は滅亡する。歴史を忘れた民族は滅亡する。 倒産した会社はこの三ちのどれかに当てはまってますわ。 【鳥羽】 僕の体験をもとに考えると、失敗や危機をエネルギーに変えられるか、 これも盛衰を決する大事なことだと思います。 僕は26歳の時、詐欺に引っかかって700万円騙し取られたことがあるんですね。 最初はものすごく心が荒んでやけ酒を呑んだりもしましたが、 ある時、こう思ったんです。騙した人間が成功して騙された僕が敗北したら、 世に正義がない。何としても成功して世に正義があることを証明しよう。 そして、いつか騙した人間に再会したら、 「お元気ですか」って言える人間になろう。 もし元気がなかったら助けてあげよう。それが本当の勝者だと。 騙されたことは辛かったけど、その経験が強烈な エネルギーを生んだことは間違いありません。 |
2018/02/28 |
中村 栄輔(モスフードサービス社長) 入社してからは法務部門に配属され、賃貸契約書のチェックや、 加盟店とのフランチャイズ契約の書類作成などに一所懸命取り組み、 三十三歳で課長にしていただきました。 課長になると、管理職しか出席しない会議の場で、 当時の社長で創業者の櫻田慧に接する機会に恵まれるようになりました。 その時に創業者から、「アントレプレナーシップ(起業家精神)を持って仕事をしてほしい」と言われたのですが、 私にはその意味が理解できませんでした。 そこで「管理職になったのに、社長がおっしゃった経営用語すら分からないレベルでよいのだろうか」と奮起した私は、 経営大学院の夜間に入り、ボーナスをすべてつぎ込んで勉強に打ち込みました。 大学院を修了する年に偶然、社長室長へと異動になりました。 しかし、これから創業者の傍らで仕事ができると意気込んでいた矢先に、創業者が急逝してしまったのです。 入社以来、創業者とは様々な場面で接点があり、数多くの得難い経験をさせていただきました。 創業者は常々「嘘をつくな」「約束を守れ」「人を裏切るな」などと言っていましたが、 私はいまその言葉を「正直に話そう」「約束を守ろう」「信頼に応えよう」 といった言葉にして社員たちに日々伝えています。 やはり、企業は最終的には「人」です。 創業者の精神を社員一人ひとりがしっかり受け継いでいるからこそ、 企業はお客様の信頼に応え続けられるのだと思います。 その後は、開発本部長や第四営業本部長を務めました。 開発本部長の時には、いまの働き方改革にも繋がる業務プロセスを洗い直す作業に取り組み、 営業本部長の時には、「店長経験がない営業本部長で大丈夫?」と言われながらも、加盟店の意見を取り入れ、 「チキン南蛮バーガー」や「霧島黒豚メンチカツバーガー」などを開発、 九州地区など地域限定商品としてヒットさせることができました。 そのような私の仕事への姿勢をことある毎に支えてくれたのが、「熱い心と冷静な頭」という言葉です。 私は高校時代にサッカー部に所属していたのですが、 その時のコーチがアイルランド人のカトリック神父さんで、 「栄輔、プレーは熱く! 熱く! But 頭はクールね!」と言って指導してくださっていたのです。 以来、私は熱い思いで行動しながら、 一方では冷静に現実を見極めるというバランスを大事にして人生を歩んできたのでした。 創業者も常々、仕事をする上では「心+科学」が大事だとおっしゃっていましたが、 これはまさに「熱い心と冷静な頭」の言葉にも通じるように思います。 ただ、「心+科学」というと、「心」の比重が重く、「科学」はつけ足しのように軽く見られがちです。 ですから、私は社員たちに「心の大きさはしっかりと維持しながら、 科学のほうも大きくしてバランスを取りましょう」と伝えています。 |
2018/02/26 |
本田 耕一(「冥加訓」を読む会代表) 『冥加訓』の著者は関一楽という江戸時代の儒学者です。 一楽は備前岡山藩の医者でしたが、豊後岡藩(大分県竹田市一帯)に招かれて藩の儒者となります。 私塾を立ち上げて藩士の子弟達に『論語』『大学』などの中国古典を教えるのですが、 『冥加訓』はその手引き書と考えられています。 それだけに人間がどのようにしたら長寿がまっとうできるのか、 飲食や仕事の心得、親子、夫婦のあり方など誰にでも分かるように実に具体的に記されています。 「朝は日の出とともに小鳥の囀りを聞いて起床し、手水で顔を洗い、髪を結い、 身嗜みを整えてそれぞれの家業とする天職に励みなさい。 王と身分の高い人から庶民に至るまで分相応の役目があり、 上に立つ人ほど役目も重くなります」 「とかく体を動かし手足を惜しまず使い、与えられた職を全うすることです。 働くために天から手足を与えられているのであり、 自身は楽をして人を使って働かせ、人を苦しめてはいけません」 |
2018/02/25 |
「天 我が材を生ずる 必ず用あり」 「天は自分という人間をこの世に生んだ、 天が生んだ自分には必ず用、即ち役割、使命がある」 |
2018/02/19 |
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