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      次代に輝く住まいを創る

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一語履歴WORD vol.110b

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一語履歴 vol.110
なぜ... 110a一輪の椿... 110b成功の反対... 110cその姿は...
一語履歴 vol.109
強味... 109a心の反映... 109b本物の食... 109c史上初5連覇...
一語履歴 vol.108
奇跡の復興... 108a夢を実現... 108b伸びる人の条件...
一語履歴 vol.107
芸道一筋... 107a他人を... 107b腰骨を... 107c先繰り機転...
一語履歴 vol.106
求める心が... 106a感動分岐点... 106b若者よ...
一語履歴 vol.105
明日また... 105aひとりの少女... 105b伸びる人間... 105c一所に懸命...
一語履歴 vol.104
人間力を... 104a中川一政 104b桜となれ... 104c徳を以て...
一語履歴 vol.103
海上自衛隊... 103aこの瞬間... 103b食べたいもの... 103c解釈を変える
一語履歴 vol.102
選手が自立... 102a一燈園 102bヒットアイデア 102c涙の種はいつか...
一語履歴 vol.101
成長の糧... 101aギリギリまで... 101b人間関係の力... 101c運を...
成功の反対は失敗ではなく、何もしないこと
              中島義雄(セーラー万年筆社長)
   
国内初の万年筆や筆ペンの製造販売を手掛ける セーラー万年筆。
経営の危機に立たされていた同社を V字回復させたのが中島義雄社長です。

「セーラー万年筆という歴史ある素晴らしい会社があるのだが、
 どうも経営状況が思わしくない。
 君の智慧と経験を生かして、経営再建を手伝ってくれないか」

コンサルティング会社の知人から、
そう声を掛けていただいたのは2009年、67歳の時でした。

その前年に中堅の電機メーカー・船井電機の副社長を退任し、
自由な立場で経営相談などに応じていた私ですが、
文房具業界は全くの素人。

ただ、若い頃から万年筆の愛用者であったこと、
文化的な雰囲気に惹かれたこともあって、
「面白そうだな」と、二つ返事で引き受けたのです。

ところが、実際に常務として入社してみると、
一筋縄ではいかないことが分かりました。

セーラー万年筆は創業1911年、
国内初の万年筆や筆ペンの製造販売を手掛けてきた老舗です。

しかし、少子化や電子機器の普及によって
市場は縮小の一途を辿っており、
売り上げ、利益ともにどんどん悪化している状態でした。

そして、歴史ある企業によくあるように、
経営陣は20年近くも同じ顔ぶれで、
社員や職人たちにも新しい発想を生み出そうという
気風があまり感じられませんでした。

そのような最中、創業100周年を前にして
当時の社長が病に倒れ、急遽退任。

思いがけず、私に経営のバトンが
回ってくることになったのでした。

強い危機意識のもと、私はまず役員一人ひとりと話をして
若い人材と交代してもらうことから着手。

同時に不採算の製品をラインナップから外す
試みも進めていきました。

そして、将来の成長の種を蒔くため、
新製品の開拓にも挑戦。

長い歴史と伝統に裏打ちされた技術を
他の分野に生かさない手はありません。

私は失敗を恐れず、自動的に音声を読み上げてくれる
「音声ペン」などの新商品開発にも積極的に取り組んでいったのです。

改革の成果が本格的に現れるのはまだこれからですが、
現在の売り上げが前年度比2割増の約60億円。

昨年末に実施した大型増資の効果も見込むと、
今年度は営業黒字達成の現実的な展望を描けるまでになりました。

とにかく社長就任以来、
私が絶えず社員たちに語り掛けてきたことは、
「七転び八起き」の精神で積極的に行動しようということでした。

何度失敗しようとも挫けることなく、
一所懸命行動し続けていれば、
必ず善き縁に恵まれ、新しい道が拓けていく――。

「成功の反対は失敗ではなく、
 何もしないこと」

という強い思いが私の中には常にあったのです。
 
2014.09.08

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