本文へスキップ

      次代に輝く住まいを創る

TEL. 0246-65-2311

〒979-0154 福島県いわき市沼部町鹿野43

一語履歴WORD vol.104

過去の一語履歴を見ることが出来ます。

一語履歴 HOME
⇦前 一語履歴 次⇨ 
一語履歴 vol.110
なぜ... 110a一輪の椿... 110b成功の反対... 110cその姿は...
一語履歴 vol.109
強味... 109a心の反映... 109b本物の食... 109c史上初5連覇...
一語履歴 vol.108
奇跡の復興... 108a夢を実現... 108b伸びる人の条件...
一語履歴 vol.107
芸道一筋... 107a他人を... 107b腰骨を... 107c先繰り機転...
一語履歴 vol.106
求める心が... 106a感動分岐点... 106b若者よ...
一語履歴 vol.105
明日また... 105aひとりの少女... 105b伸びる人間... 105c一所に懸命...
一語履歴 vol.104
人間力を... 104a中川一政 104b桜となれ... 104c徳を以て...
一語履歴 vol.103
海上自衛隊... 103aこの瞬間... 103b食べたいもの... 103c解釈を変える
一語履歴 vol.102
選手が自立... 102a一燈園 102bヒットアイデア 102c涙の種はいつか...
一語履歴 vol.101
成長の糧... 101aギリギリまで... 101b人間関係の力... 101c運を...
人間力を備えた一流の職人を育てる
             秋山利輝(秋山木工社長)

横浜にある特注家具の専門メーカー 秋山木工。
いまではほとんど見なくなった 昔ながらの徒弟制度を取り入れ、
一流の職人と家具を作り続けています。
宮内庁の御用達であり、 外資系高級ホテルや大手百貨店、
一流ブランド店の売り場などの家具のなんと約半数は秋山木工の製品だといいます。
さらに、そこで育った若い職人は
昨年の技能オリンピックで金銀銅メダルを総なめにしました。

村上 いま何人の方が働いていらっしゃいますか。

秋山 丁稚見習いから職人まで35人です。

うちの研修制度の仕組みを簡単に説明させていただきますと、
最初は私が代表理事を務める秋山学校で奨学金を受けながら
学生として1年間の見習い修業に努めてもらいます。

それを終えてやっと丁稚に昇格することができるんです。

村上 丁稚になるのにも修業が必要なわけだ。

秋山 丁稚として4年間の研修を積むのですが、
   見習いから丁稚を終えるまでの5年間は
   男女とも頭髪は丸刈り。携帯電話も恋愛も
   家族に電話で連絡を取ることも禁止。

6畳1間の寮で寝起きして、
共同の自炊生活をしながら、
毎日を過ごします。

休みは盆暮れの合わせて10日間だけで、
それ以外は朝早くから夜遅くまで
僕や先輩に「馬鹿野郎」と怒鳴られながら、
「職人」になるための修業をするわけです。

村上 いまは子供を叱れない親も多いと聞きますが、
   秋山さん自身が真剣にお弟子さんと向き合っていらっしゃるんですね。

秋山 これはお互いの気持ちが通じていないとできないと思います。

怒るほうは「こいつを一流のスタープレーヤーにする」という
強い思いがないといけないし、
怒られるほうもその思いを感じ取れなくてはいけない。

「褒めて育てる」という考えもありますが、
うちに8年いて褒められた人間など1人もいませんよ。

僕は褒めたらそれで終わりだと思っているからです。

うちの職人たちは去年の技能オリンピックで
金銀銅を総なめにしました。

でも褒めません。

「おまえら、次の目標はどうするんだ。
 しっかりしろ、この野郎」と。

村上 厳しいなぁ。

秋山 丁稚から職人になるのにも、
   厳しい試験が待っています。

晴れて職人に昇格すると、
給料は3倍に跳ね上がるんですが、
3年間の職人生活を終えたら、
自動的に辞めていただきます。

村上 独立させるということですか。

秋山 そういうことですね。

僕はメダルを取ったような優秀な子も
手元に置かずすべて辞めさせるんです。

なぜか? 自分の子分をつくるために
職人を育てているわけではないからです。

落ちぶれていく日本を蘇らせるには、
物づくりしかありません。

だから、うちにいる8年間に、
彼らが人間力を備えた一流の職人として一家を構えられるよう、
全力でサポートしているわけです。

嬉しいことに、いまでは国内だけでなく
海外で活躍できる職人が数多く誕生しました。

・隔離された環境でエネルギーを一点集中することで
 ビッグバンを起こせる

・技術より大事なのは人間力
 
2014.07.29

バナースペース

櫛田建設株式会社

〒979-0154
福島県いわき市沼部町鹿野43
Mail infous@kushida-web.com
TEL 0246-65-2311
FAX 0246-65-2313
定休日:土曜日・日曜日