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空間デザイナーの仕事術 長谷川 喜美(ベルベッタ・デザイン代表) 表参道のイルミネーションを手掛けた空間デザインナーの長谷川喜美さん。 空間デザイナーって、 女性のアシスタントは すごく多いんですけど、 大きい仕事を先頭に立ってやっている 女性はとても少ないんです。 実際、商業施設の仕事なんかは 閉館後に行われることが ほとんどですから、 打ち合わせなんかも平気で 真夜中にあるんですよ。 だから事務所を構えてからは、 出産子育てと仕事の両立ができないと 思い込んでいたんですけど、 女性には産む時期の限界があるので、 それが迫ってきた時に やはり子供が欲しいと思いました。 でも産んでみたら周りの サポートで何とかなって、 いままで100だったものが200とか 300くらいのパワーが出ています。 時間の管理もそうです。 昔から時間にはシビアでしたけど、 もっと細かく決められた時間の中で、 いまは深さをもって仕事に 取り組めるようになりました。 ──具体的にどんな時間の 管理の仕方をされているのですか。 私は毎朝10分単位で一日の タイムスケジュールを 全部書き出すんですよ。 そこには保育園のお迎えとか、 考える時間も全部入っているんです。 でも考えることってなかなか 時間が読めないじゃないですか。 でも毎日それをやっていくと、 時間感覚っていうのが 刷り込まれていくので、 時間に支配されるんじゃなくて、 時間を支配するみたいな形で、 ちゃんと決められた時間の中で 仕事ができるようになるんですよ。 ──仕事の上では特にどんなことを 心掛けておられますか。 それは自分に言い訳をしない、 ということです。 |
2016.04.05 |
健康寿命を伸ばす音楽療法 和合 治久(埼玉医科大学教授) 日本人の健康を取り戻すために、 効果が期待される薬物や 治療法の開発などが行われていますが、 いま新たに脚光を浴びつつあるのが 音楽の健康効果に着目した “音楽療法”に他なりません。 免疫学の専門家として、 免疫力を高める様々な 研究を行っていた私が、 音楽療法の存在を知ったのは 1992年のことでした。 欧米では、既に1950年代から 音楽を活用した生活の質の向上など、 音楽の健康効果に着目した 取り組みが行われていましたが、 当時の日本ではまだ 一般的ではありませんでした。 以来、私は音楽療法の研究を ライフワークにするようになったのですが、 実際に音楽には聴覚を直接刺激して 脳に働き掛けることで、意思とは関係なく 自律神経を刺激して活動を促進させたり、 心身をリラックスさせる ホルモンの分泌を促す効果が 医学的に証明されたのでした。 そして、 冷え性や便秘、アトピー、 花粉症、認知症、 不眠症、耳鳴り、 難聴、片頭痛、 高血圧、高脂血症、 糖尿病、がん などのあらゆる病気に対して 予防・改善効果があることが、 次々と明らかになっていったのです。 いまや音楽療法は、 病院や老人ホーム、職場などでも 広く取り入れられ、私のもとには 全国の体験者から 「血圧が下がった」 「冷え性が改善した」 「仕事の効率が上がった」 など、喜びの声が寄せられています。 聴くだけで痛みや不調が スーッと消える音楽療法は、 まさに“聴く薬”と言えるでしょう。 そのような音楽の健康効果の秘密は、 いったい何なのでしょうか。 それは、音楽が持つ “周波数”にあることが、様々な 研究結果から分かってきました。 |
2016.04.03 |
笑いによってあるべき姿にかえる 永田勝太郎(日本薬科大学総合医療教育センター所長) フランクル先生はアウシュビッツ収容所という、 いつ殺されるかも分からなぬ極限状況の中に 身を置かれていた。 しかしその中でも先生は、人間のとる行動を 詳らかに観察し、ご自分の学問と体験とを 結びつけて考えておられた。 こうした人間の高度な脳機能の発現は、 芸術を楽しんだり鑑賞したりする気持ちとも 一致するものだと思うのです。 私たちは例えば古典落語を聴き終った時に、 大きな安堵を覚えます。 その感情は人間の最も根源的な存在感の中から 生れてくるものではないか。 つまり人間は、笑いやユーモアによって、 自分の本来のあるべき姿へかえるのでは ないかと思います。 フランクル先生の弟子だった E・キューブラー・ロス氏は 「人間はその死の瞬間まで、 成長できる可能性を持った生物である。 だからこそ希望の小窓を閉じてはいけない」 と述べました。 「希望の小窓」とは、小さくてもよいから 生きる意味を持っていなさい、ということです。 フランクル先生は収容所生活の中で、 仲間の囚人たちに 「毎日最低一つは、笑い話をこしらえよう」 と提案し、人が生きる意味を自らの力によって つくり出されました。 先生はご自身の著書の中で、次のように 綴っておられます。 「ユーモアも自分を見失わないための 魂の武器だ。ユーモアとは、 知られているように、ほんの数秒間でも、 周囲から距離をとり、 状況に打ちひしがれないために、 人間という存在にそなわっている なにかなのだ」と―。 |
2016.03.29 |
和太鼓の新たな可能性 東 宗謙(太鼓センター社長) 私たちの仲間が 静岡県の特別養護老人ホームに 和太鼓の慰問に行きました。 すると、 「お年寄りたちの顔つきや反応が 他の慰問の時とは明らかに違う」 と言われたというのです。 医師である施設の理事長が 不思議に思って、 和太鼓グループを10日間ほど施設に招いて お年寄りたちに演奏を聴かせ、 時には太鼓を叩かせて、 どのような変化があるかを調べました。 驚いたことに、 39人の認知症のお年寄りの 8割に改善が見られました。 「きょう何を食べましたか」 「子供さんの名前は?」 といった30のチェック項目に対して、 半分程度しか答えられない軽度の 患者の多くが 20問以上回答できるようになったのです。 明らかな変化でした。 この奇跡に誰よりも驚いたのは、 他ならぬ私自身です。 大学の研究室でさらに調べた結果、 太鼓の振動が前頭前野を刺激して 脳を活性化させることが分かりました。 もしかしたら、 伝統芸能である和太鼓の響きが、 お年寄りたちの心に作用して 日本人としての魂を 目覚めさせたのかもしれない、 そう1人で合点したものでした。 長年、和太鼓をビジネスとして 確立させることの難しさを 味わってきた私にとって、 疾病予防、健康増進、 職場のストレス解消、 さらには体力づくり、仲間づくりにと 和太鼓の可能性が開けたこと、 そして、 そこに関連する仕事が増えてきたのは 何よりの喜びです。 ソーシャルビジネスであると 確信する理由もそこにあります。 |
2016.03.29 |
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