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      次代に輝く住まいを創る

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一語履歴WORD vol.192b

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日本料理 199a幼い娘 199b汲み取り屋 199c松下幸之助師匠の教え
一語履歴 vol.198
視座を高める 198a小泉八雲 198b孔子が求めた 198cこれは素人の論文
一語履歴 vol.197
分かれ道 197a一流と二流の差 197b視座を高めて 197c積み重ね
一語履歴 vol.196
ありのまま 196aプロの掃除道 196b小さなリーダー 196c実力を発揮
一語履歴 vol.195
和太鼓 195a笑いによって 195b音楽療法 195c空間デザイナー
一語履歴 vol.194
不便さ 194a成長する時 194b目の輝き 194cマツダの快進撃
一語履歴 vol.193
立ち直り 193a歴史の遺訓 193b向上心 193c腑に落ちた知識
一語履歴 vol.192
明治生まれ 192a誠意を尽くした 192bプロの仕事 192c時間の創造主
一語履歴 vol.191
乗り越えられる 191a最善の努力 191b最大の逆境 191c鬼の口
徹底したプロの仕事
            船村 徹(作曲家)
            村上 和雄(筑波大学名誉教授)

【船村】
特に思い出に残っているのは、
ひばりさんにとって
最後の曲になってしまった
「みだれ髪」です。

作曲当時、彼女は大病を患って
福岡の病院に入院中でした。

私もそれまでに50曲近くを
提供してきたけど、
今度ばかりは体調のこともあるし、
いままでのものよりも少し簡単な
歌をつくろうと思っていたんですよ。

ところが作曲の途中で何度か
ひばりさんとやり取りをする中で、
返ってくるのは

「それでは嫌です。
 ひばりはまだまだ歌いますから」

の一点張り。早い話が、
手抜きをしないでください
ということなんですよ。

普通、病気をした人間であれば、
楽譜を見て

「かえっていろいろと考えていただき、
 ありがとうございます」

とお礼を言ってもらえるところが、
ひばりさんは全くそうではなかった。

【村上】
「みだれ髪」は心に染みますけど、
曲が完成するまでに
そういう背景があったのですね。

【船村】
ひばりさんが退院してすぐに
その曲を歌わせてみたところ、
これがまた見事でした。

ああいう人は「禍転じて福となす」
という言葉どおりのことが
できてしまうんですよ。

入院中に声そのものを休ませているから、
前よりかいくらか若くなっている
ような感じがしました。

そもそも九死に一生を得るような
大病をした人とは
全く感じられませんでしたね。

そういうのがやはり、
地球外生物なんじゃないかと
思うのですよ(笑)。
普通だったらとても考えられませんから。

【村上】
しかし、そういう方と出逢えた
というのは大きいですね。

【船村】
むしろ怖いですよ。

と同時に、

「なんでこういうふうに
 しなかったのだろうか」

とか

「もっとこういう歌を書いていたら、
 もっといいものに
 なっていたのではないか」

という悔恨のほうが多く残っていますね。

それから私どもの仕事というのは、
常に「次は何をやろうか」とか
「こういうものがあったらいいな」
と考えているものですから、いまでも
いいアイデアがパッと思いつくと、

「どうしても、
 ひばりでいきたいな」

と思う。

ところが次の瞬間には

「あぁ、もういないのだな、彼女は」と。
 
2016.03.08

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