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マツダの快進撃を支えたもの 金井誠太(マツダ会長) 2015-2016日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したマツダのロードスター。 長年「走る歓び」を一貫して追究してきたマツダの思いがまた一つ花開きました。 10年先を見据えた戦略の存在と、それを阻まんとする困難をいかに乗り越えたか。 平坦な道のりではありませんでした。 平成20年にはリーマン・ショックの 波をもろにかぶりました。 結果的にフォードが株の大半を手放して、 マツダは再び自立を 果たすことができたのですが、 さらに円高にも見舞われました。 あの時は、それまで一台売って 100万円お金が入っていたのが、 60万円に減る、ものによっては赤字に なるというような厳しい状況でした。 そういう時期に、こんなにお金を 掛けて改革を続けるべきなのか、 といった議論も持ち上がりました。 何しろ1,000億円近くかけた プロジェクトでしたからね。 ──それでも改革は継続されたのですね。 私自身には、全く迷いはありませんでした。 これ以外に選択肢はない という信念がありましたから。 私なりに思うのは、最大の障害は 実は人の心に中に潜む不安だと思うんです。 ──あぁ、不安が最大の障害に。 要するに、自分たちがやっていることは 本当に正しいのかという不安と、 本当に自分たちに実現できるのか という不安、この二つの不安に 集約されるわけですね。 会社でこうした不安の声が上がるのは、 結局は我われ開発の人間が 「サスティナブルZoom‐Zoom宣言」を 本当に理解していないからだと 私は考えました。 「マツダモノ造り革新」を 本当に成し遂げられるのだろうかという 自分たち自身の不安に行き着くのです。 私は開発部門の幹部社員を全員集めて、 まず自分たちがこの不安を払拭し、 信念を持って改革に取り組もう と説いて、奮起を促しました。 この体験を通じて確信していることは、 遠くのゴールがハッキリイメージできると、 足元に大きな障害があっても、 きっと乗り越えようという 覚悟ができるということです。 これを乗り越えれば明るい未来に 到達できることがハッキリするし、 乗り越えない限り向こうに 見える明かりには届かないことが 自覚できるからです。 |
2016.03.27 |
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