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      次代に輝く住まいを創る

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一語履歴WORD vol.325b

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一語履歴 vol.330
学問の目的 330a運がいい... 330b何のために 330cまず夢を
一語履歴 vol.329
素読は 329a一言一涙 329b誰にも負けない 329cお坊さんの後ろ姿
一語履歴 vol.328
棒切れ 328aお客さんに 328bもう懲りた 328c言志四録
一語履歴 vol.327
いましかない 327aおはよう 327b目の前 327c人として
一語履歴 vol.326
心の師となれ 326a大器晩成 326bへこたれるものか 326c作曲家の意図
一語履歴 vol.325
商品開発 325a共に学ぶ 325b大切な良薬 325c無常観
一語履歴 vol.324
成長できない 324aJALの奇跡 324b快GOツアー 324c叱って
一語履歴 vol.323
先人の知恵 323a人も運も 323b三鏡 323c恒久平和を 323dそばに居る
一語履歴 vol.322
自分の思い 322a喧嘩だけはするな 322b才幹に優先 322c言葉には意味
一語履歴 vol.321
韓非子 321a脳の動きが 321b読書が人を 321c先賢の箴言
大切な良薬
         鈴木 秀子(文学博士)

ある時、一人の母親が私の元にやってきました。
成績優秀だった息子さんが突然学校に
行かなくなったという相談です。
ひと通り話を聞き終えた私は、

「その子は本当に親孝行な子ですね。
 お母さんに何かを気づかせようとしているのでしょう」

と伝えました。すると、母親は途端に険しい表情を浮かべ、

「私たちがこんなに辛い思いをしているのに親孝行な子なんて……」

と怒りながら帰ってしまいました。

その母親が再び訪ねてきたのは一年ほど経った時です。そして、

「あの時は怒ってしまいましたが、
 親孝行の子だという意味がようやく分かりました」

としみじみと話し始めました。

母親は息子さんがなぜ学校に
行かなくなったのかを考えているうちに、

「子供の中に何か吹っ切れないものがあるに違いない。
 もしかしたら、それは親に対する反発なのかもしれない」

ということに思い至りました。

父親と二人でよく話し合う中で、
お金さえあれば楽な生き方ができると考えたり、
世間的な目ばかりを気にしたりして生きてきたことが
いつしか子供の心を傷つけてしまったことに気づいたといいます。

両親が

「息子は自分で時間の過ごし方を選んでいるのだから、
 それを尊重することにしよう」

と考えるようになった頃から息子さんの性格が明るくなり、
親子で普通の日常会話ができるようになりました。そして最後には

「僕はお父さん、お母さんの子供に生まれてよかった」

という言葉を口にしたというのです。
これは両親にとって全く思ってもみなかったひと言でした。

「私たちはあの子が普通に学校に行っていたら、
 決して分からなかった大きな喜びを体験することができました」

そう語る母親には明るい笑顔が戻っていました。

ジブランは「苦しみについて」という別の詩の中で、
このように綴っています。

苦しみは、そのほとんどが自ら選んだもの。
苦しみは、あなたのなかの医者が、
あなたのなかの病んだ自分を治すために出す苦い薬。
その医者を信じて、出された薬をなにも言わずに飲みなさい。

この両親も息子さんの不登校という人生のどん底の中で、
それが実は大切な良薬であることに気がついたのです。
 
2018.12.17

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