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加齢は人間に知恵を与える 曽野 綾子(作家) 『戒老録』は確か37歳の誕生日に、 当時の日本人女性の平均寿命が74歳だと聞いて、 「ああ、きょうは私の人生の折り返し地点なんだ」と思って、 老年に警戒すべきことをその日から書き留めることにしたんです。 何か体裁のいいこと言ってるでしょ(笑)。 ──『戒老録』に「私は25歳の自分よりも37歳の自分のほうが まだしも少しは信用できるように思った」と書かれています。 その理由をインタビューで答えられていて、 「人生がよく見えてきたから」だと。 まあ、そうでございましょうね。20代から比べれば。 ──そして、「37歳の時より、いま(53歳)はさらによく見える?」 との質問に、「もう桁違いですね」とおっしゃっていますが、 あれから34年経って、さらに人生がよく 見えてきたという実感はございますか? ありますね。やっぱり加齢は人間に知恵を与えると思います。 どんなにぼんやりしてても、日々の生活を営む中で 何かの出来事に遭遇したり、何かの光景を見たり、 いろんな経験を積むうちに少しは利口になるような気はします。 ──加齢は人間に知恵を与えるという言葉は、 私たちに希望を与えてくれますね。 まあ、事実というよりは、 そうなればいいという一つの希望ですけどね。 ですから、加齢によって段々見えなくなることもあるし、 不自由になることもありますけれども、読みが深くなることはある。 殊に身内の争いなんかしていらっしゃる方の話を聞くと、 諦めちゃえば簡単なのに、ってよく思います。 若い時はそれを諦められないで、 何とか理想通りの人間関係に修復していこうと思う。 でも、不可能な場合が多い。諦めっていうのも 随分大事だなと思いますよ。私は子供の時から 諦めることはうまかったんですけど、 年を取ってもっとうまくなったし、捨てることもうまくなった。 家に何でもたくさん物を置いておく「溜め魔」がいらっしゃるでしょ。 私、逆なんです。どっちかって言うと、「捨て魔」なんです。 人間関係でも捨て魔な面がありますね。 嫌われたら、うなだれてその場を去るんです(笑)。 所詮この世というのは計画通りにならない。 叶えられる望みにも限度がある。 そう思えば、割と気が楽になるんじゃないかしら。 |
2018.10.25 |
軸をぶらさない 坂井宏行(ラ・ロシェル オーナーシェフ) 俺は一生料理の道で生きていく という軸を絶対ぶらさなかったからこそ、 何があっても耐えられた。 描いた夢をいくつも達成できた。 |
2018.10.22 |
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