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自分でやると決めて 坂田 好弘(日本ラグビーフットボール協会副会長) 日本ラグビー史上、最高の選手と謳われ、現役時代は 「空飛ぶウイング」としてその名を轟かせた坂田好弘さん。 若い頃から必死に練習に取り組む姿に、一流選手の一流たるゆえんが垣間見えます。 ──上達するためにどんなことを心掛けていましたか? 大学時代は厳しい全体練習が毎日2~3時間ほどあったんですけど、 2時間なら2時間、3時間なら3時間を全力でやる。 終わった後、走るエネルギーも余ってないくらい全力を出し切る。 一日一日の練習をそうやって取り組んでいました。 それからもう一つ心掛けていたのは、 練習を終えて帰宅する時に必ず玄関前で ウエイトトレーニングをしてから家に入りましたね。 鉄棒にセメントを巻いてつくった30キロのバーベルを20回挙げたり、 バーベルを背負ったままでうさぎ跳びを100回したり。 ──プラスアルファの努力をされていたのですね。 グラウンドで精いっぱい力を出し切って、 さらに自宅でウエイトトレーニングをする。 これは誰に言われたわけでもなく、 自分でやると決めて毎日欠かさずに4年間継続しました。 とにかく「ラグビーを極めたい」という 強烈な思いを常に心に抱いていました。 小さい頃から読書が結構好きで、 ラグビーを始めてからは吉川英治の『宮本武蔵』を何回も読みました。 宮本武蔵は剣の道を極めた達人じゃないですか。 なので、そこに共鳴したんでしょうね。 苦労をどう乗り切っていったのか、 弱点をどう克服していったのか、ということが書いてあるので、 壁にぶち当たった時に読み返すと必ず解答がありました。 |
2018.02.19 |
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