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      次代に輝く住まいを創る

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一語履歴WORD vol.287a

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一語履歴 vol.290
努力にも 290a心身を浄化し 290b思いやり 290c自分でやる
一語履歴 vol.289
親なき子ら 289a逆の振る舞い 289bこれからの 289cこつこつこつこつ
一語履歴 vol.288
必ず用あり 288a人生の深い 288b人間の根っこ 288c人を幸せにする
一語履歴 vol.287
仕事は 287aアンテナを 287b一生の縮図 287c長期的には
一語履歴 vol.286
常に活性化 286a六秒の奇跡 286bどんな日でも 286c大政奉還
一語履歴 vol.285
その先に 285a日本人としての 285b老年廃せず 285cお客様の課題解決
一語履歴 vol.284
自分の国について 284a知恵を富に 284b感謝の心を 284c大いなる希望
一語履歴 vol.283
インテリジェンス能力 283a高い天守閣 283b言霊の 283c知恵
一語履歴 vol.282
二番だったら 282a労を惜しまず 282b東京タワー現象 282c本心の満足
一語履歴 vol.281
本気でぶつかる 281a医療と健康と美容 281b自分の成長 281c脅しには
アンテナを立てよ
         青山 俊董(愛知専門尼僧堂堂頭)
         戸澤 宗充(日蓮宗一華庵・サンガ天城庵主)

味わい深い仏法説話で知られる曹洞宗の尼僧・青山俊董さん。
  
【青山】 
悲しみ、苦しみは「アンテナを立てよ」という仏様からの
プレゼントだと私は思います。アンテナさえ立てていれば、
必要とする人や物事に瞬間にでも出会えるし、
立てなければ生涯一緒にいたって真に出会うことも、
そこから教えを得ることもない。
 
そういう意味で、私の心に残っている出会いを一つご紹介しましょう。
随分前になりますが、奈良へお話をしに行った時に、
ちょっと時間が取れたので久々に法隆寺を訪ねたんです。
古い塀に沿って南大門のほうへ歩いていると、
小学校の修学旅行生たちの集団が急ぎ足で私を追い越していく。

不意に一人の女の子が列を抜けて、私に丁寧に合掌をして頭を下げてくれたんです。
「あっ!」と思って、咄嗟に私も合掌をお返ししながら思ったんです。

「昔から“親の言うとおりにはならないが、親のするとおりになる”
と言われてきたが、どういうご家庭で育った娘さんだろう。
法隆寺へ来て、この娘さんに会えてよかったな」と。

法隆寺は1,500年の歴史を持っておりますが、どちらかといえば過去形。
いまの娘さんの合掌は瞬間ではあっても生演奏ですからね。

大変印象に残ったものですから、
後に私の法話をCDにする際に、そのことにも触れました。
そうしたら、あれはいまから何年前になりますかな、
講演会でお話をして会場を出たところで、
40代くらいの奥様が眼にいっぱい涙を溜めて握手を求めてこられて、
「33年前に、先生に法隆寺で合掌をさせていただいた者です。
ずっとお目にかかりたいと念じておりました」と。もうびっくりしました(笑)。

【戸澤】 
まぁ、奇跡のような再会ですね。

【青山】 
たまたま雑誌の連載記事で私のことを知って、
CDを求めて聴いたらその話が出てきたので、
「これ私っ!」って躍り上がったっていうんです。
 
あの時、南大門の前を皆で移動していると、
一人の尼僧が歩いていて、七色に輝いて見えたと(笑)。
追い越してはいけないと思ったけど、一人止まるわけにもいかないので、
「すみません、お先に失礼します」という思いで合掌をしたら、
にっこり微笑んで合掌を返された。
そのお顔をしばらく拝んでいたいと思いつつ、
心を残して走り去りました。それから30年、ずっとずっとずっと
お会いしたいと念じ続けておりました」と言うんです。
 
その方はいま、国際的なフルート奏者として活躍なさっていますが、
まさにアンテナが立っていた。それから33年再会を願い続けたということ。
願いの相続です。それによって見事に再会が果たされた。
出会いというのは本当に不思議なものですね。
 
2018.02.05

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