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松下幸之助 「知恵の出る公式 知恵=知識×熱意×経験」 ──岩井 虔 (PHP研究所客員・元専務) 幸之助さんがある時、こんな問答をしておられるんです。 「商売は知識じゃなく、知恵でやるもんや。 その知恵はどこから出てくるか知ってるか。 ええか、まず必要なのは知識やで。 でも知識だけじゃいかん。知識に熱意を掛け算し、 それに経験を加えて出てくるのが知恵や。 つまり知恵の出る公式とは、 「知恵=知識×熱意×経験」だと言われるんですよ。 ドラッカー七つの教訓 ──上田惇生(ものづくり大学教授) 一、目標とビジョンをもって行動する。 二、常にベストを尽くす。「神々が見ている」と考える。 三、一時に一つのことに集中する。 四、定期的に検証と反省を行い、計画を立てる。 五、新しい仕事が要求するものを考える。 六、仕事で挙げるべき成果を書き留めておき、実際の結果をフィードバックする。 七、「何をもって憶えられたいか」を考える。 |
2018/01/02 |
千 玄室(茶道裏千家前家元) 歌や詩は「ポエム」という言葉でいい表されるが、 ポエムの語源は古代ギリシア語の「ポイエーシス」で、 それは「何かを表す」というような意味だと知った。 自然的な現象や心のよりどころなどを、 言の葉で端的に表現するのだ。 万葉の歌には、込められた不思議な言の葉いわば「言霊」がある。 柿本人麻呂がよりその言霊を意識していたようで、 その作品は 「しき島の大和の国は言霊の幸はふ国ぞま幸くありこそ」 「言霊の八十の衢に夕占問う占正に告る妹はあひ寄らむ」 など「霊の」という「たま」が何かを動かしており、 そしてその「たま」は 幸わうとか幸を招くということに通じているのではあるまいか。 万葉の歌々には、 その時代のさまざまな事象が時の生活に結びついて詠まれている。 奈良時代の律令制度の確立によって国づくりができ、 仏教そして神道の精神性が人々の心を動かし、 その訴えを歌に託したのであろう。 いわば歌とは安穏感をもたらすものであったと思われるのである。 日本人が古来、大切にしてきたのが言霊である。 先人の心に思いを馳せ、 現代に生きる私たちもいま一度、 言霊の幸わう国に生を受けた意義を考える時ではなかろうか。 |
2018/01/02 |
牛尾 治朗(ウシオ電機会長) 一口にプロデューサーと言ってもいろんなタイプがあり、 プロデューサーでありながら演出を務める人、 あるいはプロデューサーを務めながら脚本を手掛ける人もいます。 映画『市民ケーン』などの傑作で知られる オーソン・ウェルズに至っては、 プロデューサーと監督、製作、脚本を兼務し、 さらには主演までこなしています。 リーダーの個性により、 様々なタイプのプロデューサーがあってよいと私は思います。 ヤマト運輸元会長の小倉昌男さんは、 宅急便という画期的なサービスを創造した名プロデューサーです。 小倉さんの実家の運送会社は、 創業時より百貨店の配送を専属で請け負っていました。 しかし、立場の弱い下請けのままでは将来はないと考えた小倉さんは、 経営の実権を握ると思い切って百貨店との取り引きを打ち切り、 独自に個人向け小口貨物配送サービスを始め、大成功を収めたのです。 アメリカからやってきたアマゾンも、 小倉さんが礎を築いた宅配網がなければ、 日本でここまで大きな成功を収めることはできなかったでしょう。 卓越した先見性と実行力を兼ね備えたプロデューサー・小倉さんの実績は、 いまを生きる私たちにも多くの教訓を与えてくれます。 日本の城には、四方を見渡せる高い天守閣があります。 城主はそこへ上ることによって時代を肌で感じ、 大きな決断を下すことができたのだと思います。 未曾有の大変化を迎えたいま、 私たちはより高い天守閣からの視点で今後の趨勢を見極め、 果敢に道を切り拓いていくプロデューサーでありたいものです。 |
2018/01/02 |
中西 輝政(京都大学名誉教授) 日本の政治とメディアの未成熟さの背景について 述べておきたいことがあります。 昔から、政治・外交上の優れた知恵を大切にしてきたイギリスでは、 世界の政治や外交、経済の動きを正しく見る場合、 「四つの要諦」があると言われてきました。 第一に物事の動きはできるだけ早く見つけること。 第二に、見つけたら、なるべく時間をかけておもむろに行動すること。 第三に、交渉の局面に入ってくると、常に粘り強く主張すること。 第四に、それでいて時至れり、となれば、行きがかりを捨てて潔く譲歩すること。 この四つです。 日本で政治・外交上の決断や行動の選択が遅れる原因は、 得てして日本人の慎重さが災いすることも多いのですが、 それだけではありません。 それ以上に重要な問題として、 情報の収集力、分析力、 つまり国や企業でいえば、 インテリジェンスの能力が著しく欠落していることが挙げられます。 集団や組織のリーダーは時代の局面を敏感に読みながら、 当面の問題には堅実で的確な手を打ちつつも、 状況の変化によっては 時に自説を覆してでも柔軟に対応していく力が求められます。 そして、その鍵を握るのがインテリジェンス能力なのです。 歴史上の優れたリーダーたちが国を揺るがす出来事に遭遇しながらも、 それを見事に乗り越えていくことができたのは、 何をおいても情報への敏感さと判断の柔軟さによるものであり、 その陰で正しい判断を得るために 情報収集に人一倍エネルギーを割いていたのです。 大変残念ながら、 政治家に限らず現代の日本のリーダーたちの インテリジェンスに対する、 この「生きるか死ぬか」というほどの意識は 極めて希薄であると言わざるを得ません。 |
2018/01/02 |
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