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      次代に輝く住まいを創る

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一語履歴WORD vol.281

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これからの日本はどうしたらいいのでしょうか...
幕末、日本とロシアの間で締結された日露和親条約。
千島列島と樺太の領有を目論むロシア側に対峙したのが、
勘定奉行の川路聖謨(かわじとしあきら)でした。

占部 賢志(中村学園大学教授)
   
【PTA役員】
これからの日本はどうしたらいいのでしょうか。
参考にすべき世界の国との付き合い方、
あるいは交渉の仕方などが歴史に残されていませんか。

【占部】
ありますよ。たとえば、皆さんよくご存じの日露和親条約があるでしょ。
あれは日本とロシアの国境を画定するための条約です。
そのための交渉に来航したのがプチャーチンでしたね。

実は、この条約締結の交渉過程における
双方の発言の一言一句がすべて記録に残されています。

【PTA役員】
そんな記録があるんですか。面白そうですね。

【占部】
これを読むと分かりますが、日露双方は千島列島と樺太をめぐって
息詰まる交渉を繰り広げています。我が方の交渉チームの代表は、
幕府きっての国際通として知られた勘定奉行の川路聖謨です。

まずプチャーチンは、「択捉(えとろふ)は何れの所領と心得られ候や」

と切り出すのです。これに対して川路は43年前の故事を挙げて応じます。

「プチャーチン殿、かつて貴国の軍人ゴロウニンが国後(くなしり)で
わが国に捕らえられた事件は御存じであろう。
その時、ゴロウニンはウルップと択捉のあいだを国境とする旨、
証文で確約したではないか。従って当然のこと、択捉はわが領土である」

プチャーチンは狼狽して、この件を保留するのが精一杯でした。

次いで議題は樺太問題に移ります。
川路は樺太の国境についてはきちんとした
実地調査を行って確定すべきであると主張。
これに対してプチャーチンは、早期に目処が立たなければ
樺太に入植を開始するぞと恫喝するのです。

こうした態度に川路は負けてはいません。こう切り返しました。

「貴殿の態度は何と傲岸(ごうがん)か。もはやこれまで、交渉は打ち切ろうではないか」

この川路の剣幕を目の当たりにしてプチャーチンは、

「申立ての眼目は、事を速(すみやか)に致度くと存ずる事に候間、御勘弁之有り度く候」

要するに、早期に妥結したい気持ちから申し上げたに過ぎず、
誤解を招いたとすればお詫びすると陳謝したのです。
脅しにはけっして屈しない川路の面目躍如たる場面ですね。
 
2017/12/21

長年、企業の人材育成に携わってきた染谷和巳さんは、
誰もが仕事をする上で大切だと感じられることがあるそうです。
それはよき仕事観を確立することです。

染谷 和巳(アイウィル主宰)
   
毎日の仕事を充実させるために、私が機会ある度に伝えていることがある。
それはよき仕事観を確立させることである。
 
よき仕事観とは仕事と人生を結びつけることだ。
約30年前、アイウィルという人材育成の会社を立ち上げて以来、
数多くの人たちと接する中で思うのは、
人間は仕事によってこそ成長するということである。

もちろん、仕事とは会社勤めや個人事業主だけではない。
家庭の主婦でも芸術家でも職人でも職業のジャンルは問わない。
自らの仕事に無心に打ち込む時、人間はいつの間にか成長しているのである。
自分の成長を実感するのは、まさに人生の醍醐味ともいえる。
 
同じような意味で、私は「会社は人間修業の道場」という言葉を使ってきた。
修業の場だと思えば、多少のことは辛抱できる。
いまは泣きたいこと、怨みたいことがあったとしても、
それを修業と捉えて乗り越えた時、
自分が一回りも二回りも大きく成長していることを知るだろう。
私自身、これまでの人生の中でそのような体験を何度も味わってきた。
 
そのように考えると、会社と自分との関係を単なる雇用関係と割り切るのは、
あまりにもったいないし、残念な仕事観である。
 
こんなことを考えたことがあるだろうか。
会社では誰かが売り上げを上げて、その中から社員に給料を払う。
あなたの給料が額面で30万円だとしよう。
会社があなたのために負担しているのは30万円だけだろうか。

少し思いを巡らせてみれば分かる。
社会保険料や厚生年金の半額は会社が負担している。
この他にも事務所の家賃、光熱費、水道代、事務用品……ザッと計算すると、
給料の3倍、約90万円のお金が掛かっていることを知らなくてはいけない。
 
自分の給料を捻出するのに、一体どのくらい売り上げを上げなくてはいけないのか。
そのことを考えてほしい。そうすれば「給料が安い」「仕事がきつい」と
不平ばかり言っていられないはずだ。
反対に、働かせていただけることへの感謝の心が生まれてくるのではないだろうか。
間違っても近年の風潮のように会社イコール悪などという発想には至らないだろう。
 
2017/12/20

創業者である父親を突然亡くし、32歳で事業を継ぎ。
倒産の危機にあった会社を見事に再建した日本電鍍工業社長の伊藤麻美さん。

伊藤 麻美(日本電鍍工業社長)
    ×
諏訪 貴子(ダイヤ精機社長)

【伊藤】 
毎月悲しくなるほどの赤字なんですけど、
売り上げや借り入れがどれくらいあるか、業績をすべてオープンにしました。
賭けに出たんです。

実際これだけ危機的な状況だと分かると、甘えていた社員も行動が変わって、
電気をつけっ放しにしないとか水道を締めるとか、
一つひとつの無駄を省くようになりました。
自ら辞めた社員は3人いたんですけど、あとはみんな残ってくれたんです。
 
うちは腕時計の部品のめっきが売り上げの9割を占めていたんですけど、
その仕事がどんどん海外に流れていく中で何の手立ても打たなかったところに、
業績が悪化した一番の要因があります。
だったら、時計を追うのはもうやめて、他に付加価値のあるものを取っていこうと。
実際、いろんな業種のめっきがあって、車やIT関係のめっきは非常に好調でした。

【諏訪】 
どんな分野に切り替えられたのですか。

【伊藤】 
うちのめっきは全部手作業で、
貴金属に特化しているために材料費がものすごく高いんですね。
社員はそれを欠点だと思ってしまうんですけど、
逆にそれはプラスかもしれないと。
 
どうせ設備投資できないのであれば、現状の設備でとことん追求できる分野、
つまり、量産ではなくて景気が悪くなってもなくならない分野は何だろうと思った時に、
医療と健康と美容に目をつけたんです。
そこにめっきの需要があるかどうか分からないけど、
とりあえず営業しました。
 
すると、実際そこでいろんな出逢いがあって、
医療器具や女性用アクセサリーのめっき加工など、
時計よりも遥かに高い利益率の仕事が増えていったんです。
 
2017/12/20
過去に選手を率いた9度のオリンピックで、
すべてメダル獲得に成功してきた井村雅代さん。
世間では“鬼コーチ”と評される井村さんの
指導法から、叱るコツを学びます。

井村 雅代
(シンクロナイズドスイミング日本代表ヘッドコーチ)
   
いま、スポーツ界で叱る教育の代表といえば、
すぐに私の名前が挙がります。

でも、私の中では叱っているという意識は全くありません。

下手だから下手、ダメだからダメ。
本当のことを言っているだけなんです。

そして本当のことを言ったら、私は必ず直す方法を言います。

一つの方法だけでは直りませんから、今度はこうやってごらんと、
どんどん次の直し方を言う。そして直ったと思ったら、
「それでいいよ」とちゃんとOKを出すんです。

でも取材に来られるマスコミの方は、私が怒っているところばかり撮るから、
ああいう恐ろしい映像になるんです(笑)。

ここで皆さんに叱るコツをお教えするならば、
叱る時はまず現行犯で叱ってください。

いまのそれがダメなんだって言われたら、人間は反省します。

「君、この前も同じことを言ったよ」と古いことを持ち出してはいけません。

これをやられると、いまやったことへの反省が薄れてしまうんです。
もう一つしてはいけないのは、しつこく叱ること。
それは本人の自己満足で、聞いている人は
「もう分かったよ」って嫌気が差してくるんです。

現行犯で叱ること、古いことを持ち出さないこと、しつこく叱らないこと。
この三つの叱るコツをぜひ覚えてください。

そして、叱る時は本気でかかってください。

相手がどんなに小さなお子さんでも、
自分に本気でぶつかってくれているかどうかは分かるんです。

中途半端に叱るくらいなら、最初から知らん顔をしているほうがましです。

叱るとは、いま自分の目の前にいるこの人は、絶対にこのままでは終わらないんだ。
いまの状態よりも必ずよくなるんだと、その人の可能性を信じることなんです。

だから本気でぶつかり、よくなるまであの手、
この手で引き上げようとする。
叱るとは、その子の可能性を信じるということなんです。
 
2017/12/18

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