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      次代に輝く住まいを創る

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一語履歴WORD vol.170

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一語履歴 vol.170
フランクル先生の手紙...
一語履歴 vol.169
困難に負けない言葉...
一語履歴 vol.168
自分の力の引き出し方...
一語履歴 vol.167
遠きを慮る...
一語履歴 vol.166
資料が語る二宮金次郎の実像...
一語履歴 vol.165
目からうろこの日本史...
一語履歴 vol.164
高い山を乗り越えて初めて事は成る...
一語履歴 vol.163
岸朝子さんが心に刻んだ名言...
一語履歴 vol.162
みてござる...
一語履歴 vol.161
足なし禅師...
名著『夜と霧』の著者として知られる
ヴィクトール・E・フランクル先生。

そのフランクル先生と生前親交があったのが
医師の永田勝太郎さんでした。

一度は大病に侵され、生きる希望を失った永田さん。

そんな絶望の状況を救ってくれたのは、
フランクル先生の言葉でした。

     「フランクル先生の手紙」

   永田勝太郎(国際全人医療研究所代表幹事)

ストレスによって打ちひしがれることは
やむを得ないことだと思います。

でも大事なのは、打ちひしがれた中で
いかに立ち上がるかなんです。

これはレジリエンス(回復力)と呼ばれて、
NHKテレビの特集で話題になって
何冊も本が出ていますが、残念ながら
本質を突いたものはなかなかありません。

このレジリエンスという言葉が
どこから出てきたかというと、
フランクル先生なんですね。

先生は強制収容所の中でこうおっしゃっています。

「一つの挑戦を持っていることは、
 どんなことよりも強いことだ。
 それがストレスを乗り越える力になる」と。

――そうなのですね。

そのことは僕自身も支えにしてきたことでもあるんです。

先ほど言った僕の大病というのは
フランクル先生が亡くなった
2年後の1999年のことです。

歩くことも立つこともできなくなり、
いくらリハビリに励んでも寝返りさえ打てない状態でした。

お別れのつもりでフランクル先生の奥様に
手紙を書いたところ、いただいたお返事には、

「人間誰しも心の中にアウシュビッツ(苦悩)を持っている。
 しかしあなたが人生に絶望しても、
 人生はあなたに絶望していない。

 あなたを待っている誰かや何かがある限り、
 あなたは生き延びることができるし、自己実現できる」

という先生の言葉が添えられていたんです。

私は何百回とその手紙を読み返しましたね。

先生からいただいたいろいろな言葉が、
どれだけ僕を勇気づけ励ましてくれたことか、
計り知れません。
 
2015/11/18

自動車修理工から身を起こし、
「世界のホンダ」を一代でつくり上げた
本田宗一郎氏の薫陶を受け、
大ヒット車シビックやアコードのデザインをはじめ
日本カーオブザイヤー大賞、グッドデザイン賞受賞など
数々の功績を残されてきた岩倉氏。

    「ホンダ流の3つの考えの出し方」

     岩倉信弥(本田技研工業社友)

ドラッカーも「考える」ということの大切さを
繰り返し述べていますが、僕は本田宗一郎さんから、
とことん考えて考えて、
考え抜くことの必要性を教わりました。

そしてこの考え抜く姿勢は、
やがて会社の中でシステム化され、我々はそれを
「缶詰」「山ごもり」「カミナリ」と呼んでいました。

「缶詰」は一グループ約十人が部屋に閉じ込められ、
普段の仕事や外界の情報から完全に遮断されます。
よいアイデアが出てくるまで出してもらえず、
家に帰ることも許されない。
その空間でとことん考え抜く。
最長で一か月に及んだこともありましたよ。

「山ごもり」は温泉に行ってこいと言われ、
喜び勇んで出掛けると、その安宿にあるのは
紙と鉛筆だけ(笑)。

仕事に必要なものが何でも揃っている研究所を離れ、
立ち位置を変えることで、
新たな考えを生み出そうという試みです。

最後の「カミナリ」は、目標を引き上げて
頭を切り替えさせる方法ですが、
私たちの頃は本田さんそのものでした(笑)。

本田さんが毎日怒るのを「カミナリ、カミナリ」と
我々は言ってたんですが、怖いから皆逃げるわけです。

ただ、なぜ怖いのかと考えてみると、
カミナリが上にあるからなんですよね。
ジャンボ機でそのカミナリより上に行けば、怖くも何ともない。

結局、本田さんが怒るのは、
経営者として考えているからなんです。
こうしなきゃお客様は喜ばないという発想だから、
考え方が哲学的になる。

一方、こちらはデザイナーとしての視点だけで考えている。
つまり「シンキングレベル」が違うわけです。

だから自分のシンキングレベルを上げるしかないんだと。
カミナリの怖さを克服するために、
体を逃がさず、心で勝っていこうと考えたんです。

そうやって本田さんになったつもりで、
本田さんと同じ視点で考えると、
急に怖くなくなったという経験がありますね。

そう考えてみると、僕がすごいなと思った仲間たちは、
その時は年が若くて、立場も低いんですけど、
常に経営者的視点を持って物事を考え、
後に社長になったり、役員になったりしていましたね。
 
2015/11/16
普通のOLから、フジサンケイグループの
女性取締役に抜擢された平田静子さん。

きっと入社当時からバリバリ仕事を
されていたのだろうと思う方も多いと思います。

ところが、平田さんの場合はちょっと
違っていたようです。

    「一つ上の仕事を招き寄せる心構え」

     平田静子(ヒラタワークス社長)

――入社当初はどんな思いで
  仕事をされていましたか。

私は人が喜んでくれることが自分にとって
嬉しいことに気がついたんです。

与えられる仕事はお茶くみや
電話取りなどの事務仕事なんですが、
例えばお茶くみも、この人には濃いお茶、
この人には薄いお茶と好みを踏まえて出すんです。

それで「お静ちゃんが入れたお茶は美味しいね」って
喜んでくれるとすごく嬉しいんです。

コピーだってそう。

色の濃淡はどれが見やすいか、
左右どっちで留めたら読みやすいか、
人がどうやったら使いやすいかを
自分のできる限りの中でやる。

その都度相手が感謝してくれたりすると、
それが自分の喜びになるんです。

――仕事に不満を覚えることはありませんでしたか。

自分の性格を分析すると、すごく素直なんです。

ですから、仕事を命じられて、
何でこんなことをやらなきゃいけないのかとか、
一ミリも思わない。

学校の勉強はあまりできなかったけれども、
通信簿で「素直です」という評価だけは
必ずもらっていましたね(笑)。

どんな仕事も素直に引き受けて、
相手に喜んでもらえるように一所懸命やっていると、
次にどんな現象が起きるかというと、
「じゃあこれもやってみる?」って
少し難しい仕事もやらせてもらえるようになるんです。
 
2015/11/12

神奈川県横須賀市にある
オンリーワン幼稚舎。

園長の志道不二子さんは、園のカリキュラムに
『論語』や「教育勅語」の暗誦、「君が代」斉唱など、
古き良き日本の文化・伝統を組み込み、
驚くべき成果を上げています。

園児のみならず、親御さんたちをも変えてしまう

──保育にはどのような成果が表れましたか。

志道 よく「大人が変われば子供が変わる」と言いますね。
    だけど、大人を変えるにはものすごく時間がかかるんです。

子供たちは私たちの話を素直に聞いてくれるので、
子供たちが変わり大人を変えてくれるんですね。

「お母さん、靴が揃っていないよ」と言ったりとか、
お母さんが揃えていなかったスリッパを後で
キチンと揃えておいてあげるとか。

そういう中で家族も少しずつ変わっていきますね。

面白いのは、お母さんがお祖母ちゃんの悪口を
言っているのを聞いた園児が
「お母さんが悪口を言いたい気持ちも分かるけれども」
と言ったというんです。

それから、夫婦喧嘩の時に
「お母さん、そんなことを言ったらお父さんが傷つくでしょ」
と言ったりとか(笑)。

──幼い園児の言葉だとは思えませんね。

志道 おそらく、それは私たちの「心育(ここいく)」が
    影響しているのだと思います。

私たちは園児に「心育プリント」というオリジナルの冊子を渡して、
毎日保育で使います。

そこには例えば、次のようなことが書かれてあります。

みんなであそんでいた 車のおもちゃが こわれてしまいました。
でも「たかしくんが 悪いんだ」と たかしくんのせいにします。
たかしくんは どんなきもちかな?

この一文を読み上げて、たかしくん、
周りの仲間のそれぞれの気持ちを考えさせ、
では自分だったらどう行動するかを手を挙げて発表させるんです。

その訓練を日々続けていくことで、相手の立場を理解し、
思いやる気持ちが育っていくんですね。

仕事から疲れて帰ってくる両親の背中をさすりながら
「無理しないで大丈夫だよ」と声を掛けてあげた、
といった話はたくさんあります。

私たちの園では先生が子供たちを叱ることはめったにないんですが、
友達の発言や容姿を笑ったり、
思いやりに欠けた言動をした時だけは厳しく注意します。

──日本の伝統文化に関する意識も高まっていきますか。

志道 もちろんです。単に知識として学ぶのではなく、
    心で受け止めてくれるようになります。

私たちの園は宗教とは一切無関係ですが、
お散歩の時にはよく神社にお参りするんですね。

それも二礼二拍手一拝という作法に則って行い、
その意味も教えます。

「二礼する時は天の神様と、大地の恵みに
 それぞれ感謝しましょう。

 私たちは農耕民族だから、
 ご先祖様は作物を育ててくれる太陽が
 どれだけ大切かを知っていた。

 昔から“お天道様が見ている”という言葉があるけれども、
 命の大本である神様に心から感謝しましょうね」と。
 
2015/11/12

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