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当たり前の世界の素晴らしさ 桜井邦朋(宇宙物理学者) 村上和雄(筑波大学名誉教授) 山崎直子(宇宙飛行士) 普段の生活ではなかなか感じることのできない宇宙の存在。 【山崎】 私は宇宙に行って体がフワッと浮いた時、 その中ですごく懐かしい感覚を抱いたんです。 実際にそういったことを言っている 宇宙飛行士が他に何人もいます。 【桜井】 母親に抱かれている 赤ちゃんのような感覚になるんですか。 【山崎】 はい。それはおそらく私たちの体が 宇宙の欠片でできているので、 宇宙の歴史も体の中で繋がっているのかもしれないと、 朧気に感じました。 【桜井】 そうですね。私たちは宇宙の歴史を 全部背負って生きていているわけだから。 【村上】 シュウェイカートさんは、 「いま、我われは宇宙的誕生(コズミック・バース)の 時代に差し掛かっている」 という言葉を残しています。 大地から人間が生まれ、宇宙に行ったら そこで第二の誕生を迎える、と。 地球を飛び出して宇宙から地球を眺めた時、 まるでお母さんのお腹から胎児が出てきて、 お母さんを見るような感覚を得た。 その感動をそう表現したのかもしれませんね。 【桜井】 山崎さんは実際に宇宙に行かれて 人生観のようなものは変わりましたか? 【山崎】 ガラッとは変わらなかったのですが、 宇宙から地球に戻ってきて フラフラしながら地面に降り立った時、 風が吹いて草や木の香りが漂ってきたんですね。 それを嗅いだ時に、普段見慣れている 日常の景色がとてもありがたいと思いました。 それまで当たり前だと思って見ていた世界が 決して当たり前ではないんだと。 そこから少し物の見方が変わっていったように感じます。 |
2015.11.19 |
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