過去の一語履歴を見ることが出来ます。
博多の歴女が語る感動の日本史 白駒妃登美(博多の歴女/ことほぎ代表) ある小学校で5年生を対象にお話ししたのですが、 この時は歴史ではなく「かけがえのない命」という テーマで道徳の授業をさせていただきました。 私が日本人って本当に素晴らしいと思うのは、 例えば『古事記』に出てくる神様のご夫婦のお話です。 日本武尊(やまとたけるのみこと)と お妃の弟橘媛(おとたちばなひめ)が 一緒に船に乗って海に出た時、日本武尊が 「こんな小さな海など一跳びだ」と豪語すると、 それを聞いた海神が怒って海が荒れるんですね。 その怒りを鎮めるために 弟橘媛は海に飛び込んで死んでしまう。 これは別に命を捨てることが いいと言っているのではなく、 「あなたの幸せが私の幸せ」と 自然に思えるところに日本人の特徴が あることを教えているように思うんです。 もちろん、この神話は極端な例ですが、 野球で言えば送りバントがそれと一緒だと思います。 自分がアウトになったとしても、 他者やチームを生かすんですから。 【境野】喜びは一つだよね。 そうなんです。 この授業で私は、弟橘媛の話に 準(なぞら)えるような生き方をした、 実在の人物の話をいくつか紹介した後、 このようにまとめました。 「あなたたちの命は、この世にたった一つだけの、 本当に掛け替えのないものです。 でも、その掛け替えのない命にかえてでも 守りたいものを人間は持たなくてはいけません。 掛け替えのないものを持てば、 そのために命を使おうと思うから、 くだらないことで命を落とせなくなりますよね。 そして、自分にとって掛け替えのないものが見つかれば、 他の人にも掛け替えのないものがあることが分かります。 その人たちにも掛け替えのないもののために 命を使わせてあげようと思ったら、 人の命も大事にできますね」 |
2015.10.20 |
〒979-0154
福島県いわき市沼部町鹿野43
Mail infous@kushida-web.com
TEL 0246-65-2311
FAX 0246-65-2313
定休日:土曜日・日曜日