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サッカーが導いた天職への道 賀川 浩(フットボールジャーナリスト) 今年1月にFIFA会長賞を 日本人で初めて受賞された フットボールジャーナリストの 賀川浩さん 先輩には素晴らしい方がたくさんいて、 例えば僕が入社当時に木村象雷(しょうらい)という、 後の『サンケイスポーツ』初代編集長から教えられたことは、 記者としてずっと心に留めてきました。 ――それはどんなことですか。 一つは中学二年生が読んでも分かるような やさしい文章を心掛けなさいということ。 その人の面前で言えないようなことは 書かんほうがいいとも言っていました。 その代わり面前で言える悪口なら構わないと。 それから新聞記者は公平であるべきだと。 常に新しいことを考えるようにとも言われました。 そのおかげで僕は原稿を書く時には、 書き出しを考えるだけでもすごく時間がかかります。 もっとも、結局はだいたい一緒になるけど(笑)。 僕のライバル記者で親友でもあった北川貞二郎さんが、 相撲の大阪場所ができた時に 「熱戦一番」というのを書いています。 それまで相撲の記事というと、取組の経過、 それに親方のコメントなんかが バラバラに載っていたのですが、 彼は相撲部屋でいろんな情報を仕込んで、 その日一番面白かった取組を ストーリー仕立ての記事にしたんですよ。 これがものすごく読まれました。 ――新しい試みが見事に実を結んだわけですね。 僕は登山の担当をしている時に10回くらいの連載で 「山ある記」というのを紀行形式で書いた時に、 木村さんが「これは面白いな」と言ってくれましてね。 読者にも好評だったので、後にサッカーマガジンに 「ワールドカップの旅」を連載する時にも、 紀行形式でワールドカップについて書くようなこともしました。 |
2015.10.12 |
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