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日本人のスイッチをオンにするキーワード 境野勝悟(東洋思想家) 白駒妃登美(ことほぎ代表) 【白駒】 先生から教わって感動したことの一つは 「日本」という国名の由来です。 私は、日本人が得意なのは違いを論じることではなく、 互いの共通部分を見つけて和を 貴ぶことだと思っていますが、 それが国名に象徴されていたんですね。 【境野】 私たちの命の本は太陽であり、 「日の本」という名前はそこから生まれました。 太陽の恵みに感謝して太陽のように 丸く、明るく、豊かに生きる。 これが日本人なんです。 あなたの言う互いの共通部分というのが まさに命の本であり、太陽だ。 そのことだけは日本の子供たちにしっかり教え、 記憶に残して差し上げたいですね。 【白駒】 それから先生の本の中で私が衝撃的だったのは、 国を愛するという場合の「国」とは、 その国の自然なんだと。 いま国というと国境がどうとか、 いろいろな政治経済の問題が絡んでくるわけですが、 本来はその国の自然である という話に心から納得したんです。 【境野】 これも日本人独特の感性ですね。 国とは人間がつくったものではない。 国民は自然によって生かされているわけだから、 それに感謝しなくてはいけないと考える。 そこのところがまた日本の素晴らしいところです。 【白駒】 私、何事も感謝が大事だとずっと思ってきたんです。 でも、感謝というと気持ちの上での 感謝に終わることも多い。 そんな時に先生から「恩」ということを教わりました。 この言葉を意識すると、恩を返そうとか、 恩を他の人に送ろうとか、 必ず行動として表れるんですね。 だから、ダジャレではありませんが、 日本人のスイッチをオンにするための キーワードは恩だと思っています(笑)。 【境野】 確かにね。残念ながらその恩という 言葉は封建主義のように思われて、 戦後は抹殺されてしまいました。 私たちが子供の頃歌った 「仰げば尊し」の唱歌も消えてしまったしね。 私たちは恩を受けて育ちましたから、 それを返していこうとする。 それを親孝行という言い方で表現するわけだけど、 これは孝行しなさいとか 人を思いやりなさいという倫理ではない。 そこはやはり恩なんです。 あなたの言うように恩返し、 恩を知るという思いが自然と湧いてくる。 国で教育するというのではなく、 本来は家庭や近所付き合いの中で 自然と醸成されていくべきものでしょう。 |
2015.10.21 |
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