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      次代に輝く住まいを創る

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一語履歴WORD vol.169c

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一語履歴 vol.170
お天道様が 170a一つ上の仕事 170b考えの出し方 170c人生はあなたに
一語履歴 vol.169
最高の結果 169a悲しみの底で 169b不思議なるもの 169c負けない言葉
一語履歴 vol.168
あかちゃんポスト 168a呻吟語 168b奇跡 168c自分の力の引き出し方
一語履歴 vol.167
日本史 167a日本 167b精神的修養を積む 167c遠きを慮る
一語履歴 vol.166
天職への道 166a地域再生 166b成功への 166c資料が語る二宮金次郎
一語履歴 vol.165
プロの流儀 165a分身ロボット 165b鬼はいません 165c日本史講座
一語履歴 vol.164
後から来る者たち 164a畫れり 164b成長する 164c高い山を
一語履歴 vol.163
小学に学ぶ 163a帝国ホテルの現場力 163b太陽の下で考える
一語履歴 vol.162
唱道の人 一日は 162a江戸の庶民 162bみてござる
一語履歴 vol.161
おせっかい 161a翼を与える 161b足なし禅師
困難に負けない言葉
             山崎直子(宇宙飛行士)

日本人女性として二人目の 宇宙飛行士となった山崎直子さん。
しかし、宇宙飛行士になる志を立ててから
地球を飛び出すまでに、11年もの下積み時代がありました。
そんな山崎さんが壁に直面した時、
いつも思い出していた言葉があるといいます。

特に4年目の2003年、
スペースシャトル・コロンビア号が
空中分解をする大きな事故が起きて、
宇宙計画自体が不透明になってしまったんです。

この事故では一緒に訓練をしていた
仲間7人が亡くなったこともあって、
しばらくは呆然としていました。

私は長女を出産した後で育児休暇中でしたが、
保育園入園も決まってそろそろ訓練に復帰しようか、
と思っていた矢先の大事故でした。

アメリカの宇宙船が飛べないということで
訓練計画も大きく変わりましてね。

私は長女を日本に残して急遽ロシアに行き、
さらにアメリカに移って訓練を続けたんです。

飛べるのかな、飛べないのかなと思いながら、
それでも訓練だけは重ねていきました。

このように自分の力だけでは
どうしようもない壁に直面した時に励まされ、
支えになったのは、高校の担任の小田川恭子先生が 紹介してくださったある言葉だったんです。

――どういう言葉でしたか?

20世紀のアメリカの神学者ラインホールド・ニーバーが
1943年、小さな教会で説教した時の祈りの言葉です。

 神よ、変えることのできるものについて、
 それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。

 変えることのできないものについては、
 それを受けいれるだけの冷静さを与えたまえ。

 そして、変えることのできるものと、
 変えることのできないものとを、
 識別する知恵を与えたまえ。

高校時代、この言葉をたまたま日記に書き残していて、
大人になってそれを読み返した時、
大きな力をもらいました。

いま自分ができること、
変えられることが何かあるはずで、
それをやっていくことで
一歩一歩道に近づいていけるのかなと。

実際、私は

「おまえたちが訓練するスペースシャトルは飛ばないよ」

と何度も言われてきました。

しかし、飛べるチャンスが一パーセントでも
あるかもしれないと信じてやってきたんです。
 
215.11.10

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