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天才心臓外科医が開いた境地 渡邊剛(ニューハート・ワタナベ国際病院総長) 天使の手を持つ天才心臓外科医と称される ニューハート・ワタナベ国際病院総長の渡邊剛さん。 これまで日本初の術式を数多く手掛け、 心臓外科医療に革命をもたらしてきました。 圧倒的な手術成功率を誇っており、 国内のみならず世界中から患者さんが訪れるといいます。 渡邊 日本の病院の心臓外科手術成功率は平均で約97%です。 つまり、死亡率は約3%、100人手術したら3人は亡くなる。 これは決して満足のいくレベルじゃないわけですね。 一方、僕らは金沢大学病院時代の15年間で 成功率99・5%という実績を挙げてきました。 そして現在では99・7%の成功率、 死亡率は0・3%で、平均の10分の1です。 昨年5月に開院して以来、今年の3月末までに 308件の手術を行ってきましたが、死亡はゼロ。 ――圧倒的な数字です。 渡邊 いかに短時間で手術を終えるかが成功の一つの肝なんですが、 そのためにはチームが上手く機能しなければなりません。 心臓外科医だけではなく、各分野の一流を集めた プロ集団を創る必要があるんです。 例えば、弁置換手術で心臓を止めている時間の全国平均は約97分ですが、 僕らのチームは約40分で終えることができる。 当院に集うメンバーは心臓外科医、麻酔医、ナース、 薬剤師、管理栄養士、理学療法士、秘書も含めて、 多くが金沢大学、東京医科大学病院時代に 僕と一緒にやってきた仲間です。 患者さんには必ず元気に帰っていただく。 その一点だけを考えて仕事をしています。 ――プロ集団を創り上げる上で、どんなことを心掛けていますか。 渡邊 負け癖をつけない。 やっぱり患者が亡くなる経験ばかりしている外科医は、 確率論だから亡くなったとしてもしょうがないやと思う。 そういう言動をとったスタッフには辞めてもらっています。 ――今回の取材にあたって秘書の方とやりとりをさせていただきましたが、 非常に真摯な対応ぶりに感銘を受けました。 渡邊 そう言っていただけると、嬉しいです。 スタッフの教育に関して特別なことはしていませんけど、 「思いやりを持って行動してください」と常々言っています。 あとは目を光らせて悪い芽は即座に摘むということですね。 やっぱりそこは一本筋を通しておかないといけません。 一人のスタッフがちょっと対応を誤って、 お客様が「何この人、嫌だな」と思った瞬間に、 もう病院全体のイメージが悪くなるでしょう。 だからドクターやナース、清掃員、警備員に対しても、 僕はそういう言動を見つけたら徹底的に正します。 一人の対応いかんで組織の印象が すべて決まるわけですからね。 |
2015.05.09 |
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