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      次代に輝く住まいを創る

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一語履歴WORD vol.133b

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一語履歴 vol.140
仕事の鉄則 140aさつまいも 140bマザー・テレサ 140c松井秀喜の才能
一語履歴 vol.139
プロの流儀 139a吉田松陰 139b天才心臓外科医
一語履歴 vol.138
一天地 138a木猫 138b吉田茂首相 138c感動分岐点
一語履歴 vol.137
人生に 137a谷間に咲く 137b一人の時間 137c目の不調
一語履歴 vol.136
ちょっとだけ 136a桃李 136b生命の火を 136c柿と語る
一語履歴 vol.135
心の純粋性 135a明るくふるまう 135b想像する 135c逃げない 135d
一語履歴 vol.134
煩悩 134a仕事ができる 134b幸福は
一語履歴 vol.133
男なら 133a価値はない 133bハタケヤマ 133c発展は幸福を
一語履歴 vol.132
アイデアに 132a人は何のために 132b違う見方 ~昨日はもっと大事
一語履歴 vol.131
迷ったときは 131a親に感謝 131bどん底家族 131c組織はそこに
プロ野球選手が求めて已まない“ハタケヤマ”ブランド
              畠山佳久(ハタケヤマ社長)

皆さんはプロ野球選手たちが求めて已まない
“ハタケヤマ”という名の野球用品ブランドをご存じでしょうか。
とりわけキャッチャー用のミットにおいては、
プロの選手の2人に1人が愛用しているといいます。
 
福岡ソフトバンクホークスの日本シリーズ制覇で
幕を閉じた2014年の日本プロ野球界。

各球団に所属するプロ野球選手は、
育成枠の選手を除いて792名が名を連ねていた。

そんな選手たちにとってよいプレーをする上で欠かせないのが、
グラブやバットなどの野球用具一式だ。

私で3代目となるハタケヤマは、野球用具のうち
主にグラブとミットの製造・販売に携わり、
「ハタケヤマ」ブランドを掲げて
今年で30年、創業65年目を迎える。

ここにある数字がある。

昨年プロ野球選手792名の中で、
ハタケヤマの製品を試合用として使用した
選手は53名、うち捕手は45名というものだ。

各球団の捕手を合わせると91名になることから、
実に2人に1人の割合で我が社のミットが選ばれたことになる。

捕手が使うミットは、野手のグラブに比べて
試合中の使用頻度が格段に高い。

そのためミットの耐久性が
評価の大きな鍵を握っている。

我が社の商品は日本製の皮を特殊ななめし方で加工することで、
皮が伸びにくく型崩れしない特徴を持つ。

また、ボールを受けた時に、「パチン」という
他社の製品では出すことのできないような
高くてよい音が出るとの評価もいただいている。

ゆえに練習用に限っていえば需要はさらに高く、
これが大手ひしめく業界にあって社員11名の会社が
生き残ってきた要因だといえるだろう。

我が社は母方の祖父が大阪の地で創業したのが始まりだが、
当初は業界大手・三津和タイガー社に
すべての商品を卸す下請けだった。

ところが父の代になると親会社の資金繰りが厳しくなったのか、
倒産が囁かれるようになった。

座して待てば事業の存続は望めない。
何とかして生き残る道を探ろうと、
新たに取り組むことにしたのがオリジナル商品の開発だった。

およそ1年でハタケヤマという
ブランド名を冠した商品が完成すると、
すぐに親会社の息のかかっていない
スポーツ店を対象に営業へと向かった。

ところがその矢先の昭和60年2月、
親会社が遂に倒産。

思い返せばこの時が一番苦しい時期だった。
当時30歳だった私は父と資金繰りに奔走し、
息つく暇もなく営業にも出た。

当初は聞いたこともないブランドだからと
相手にされないことばかりだったが、
商品のよさを買って店に置いてくれるところを
一つひとつ開拓していく。

そんな小さな積み重ねのために毎日一所懸命だった。

その一方で、私は時間を見つけては
足繁く甲子園球場に通うようになった。

それまで阪神タイガースが球団として親会社に注文していた用具の一部を、
製造元であった我が社が直接請け負うことが決まり、
それとともに出入り自由の通行証を発行してもらったからだ。

私はこの通行証を積極的に活用した。

プロの選手に新しいブランドをPRする
またとないチャンスだったからだ。

もっとも、選手たちは既に
各大手メーカーのものを使っているため、
簡単には割り込めない。

そこで私は時間の許す限り、
練習に励む選手たちの手伝いをすることから始めた。

ノックのボール拾いに始まり、
選手たちの用具運びなどフットワークを第一に
どんなことでも率先して行ったのだ。

するとどうだろう・・・
 
2015.03.28

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