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一語履歴WORD vol.134b

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一語履歴 vol.140
仕事の鉄則 140aさつまいも 140bマザー・テレサ 140c松井秀喜の才能
一語履歴 vol.139
プロの流儀 139a吉田松陰 139b天才心臓外科医
一語履歴 vol.138
一天地 138a木猫 138b吉田茂首相 138c感動分岐点
一語履歴 vol.137
人生に 137a谷間に咲く 137b一人の時間 137c目の不調
一語履歴 vol.136
ちょっとだけ 136a桃李 136b生命の火を 136c柿と語る
一語履歴 vol.135
心の純粋性 135a明るくふるまう 135b想像する 135c逃げない 135d
一語履歴 vol.134
煩悩 134a仕事ができる 134b幸福は
一語履歴 vol.133
男なら 133a価値はない 133bハタケヤマ 133c発展は幸福を
一語履歴 vol.132
アイデアに 132a人は何のために 132b違う見方 ~昨日はもっと大事
一語履歴 vol.131
迷ったときは 131a親に感謝 131bどん底家族 131c組織はそこに
幸福はプロセスの中にある
              合田正人(明治大学文学部教授)

「幸せになりたい」というのは 誰しもが抱く共通の思いでしょう。
世界の三大幸福論の一つに数えられる
フランスの哲学者・アランの代表的著作『幸福論』。
     
「悲観主義は感情で、
 楽観主義は意志の力による」

これは『幸福論』最終章の冒頭に出てくる言葉であり、
「楽観主義」はアランの哲学の根幹をなす思想の一つだ。

意志の力によって「楽観主義者」になることが
幸福をつくりあげる第一歩になるとの考えからだろう。

「幸福になりたいと思ったら、
 そのために努力しなければならない。
 
 無関心な傍観者の態度を決め込んで、
 ただ扉を開いて幸福が入ってくるようにしているだけでは、
 入ってくるのは悲しみでしかない」

「悲観主義」には意志や努力が必要ないことを、
アランは端的に表現している。

そして「喜びは行動とともにやってくる」といったフレーズをはじめ、
『幸福論』には行動に関する事柄が繰り返し述べられている。

これはアラン自身が若い頃に急進的な政治活動に身を投じ、
40代で第一次世界大戦に兵士として従軍するなど、
行動的な人だったことに起因している。

「幸福は行動のなかにしかない」

とさえアランは言っている。

もっとも、アランの言う行動とは、
なにも特別なものではない。

力んで求めるものではなく、
日々の小さな振る舞いによって、
少しずつ積み重ねていくもののことだ。

『幸福論』のプロポ「結び目をほどくこと」には
こう記されている。

「結び目をほどく必要がある。
 それはかんたんな仕事ではない。
 
 誰もがよく知っているとおり、
 怒りと絶望はまず第一に克服しなければならない敵である。

 それには信じなければならない。
 希望をもたねばならない。
 そして微笑まねばならない。

 そうしながら、仕事しなければならない」

ここで改めて幸福とは何かを考えてみたい。

「幸福はいつもわれわれの手から逃げていくといわれている。
 人からもらう幸福については、それは正しい。
 人からもらう幸福などまったく存在しないからだ。

 しかし、自分でつくる幸福というものはけっしてだまさない。
 それは学ぶことだから、そして人はいつも学んでいる。
 知ることが多ければ多いほど、学ぶこともますます多くなるのだ」

幸福とはモノではないため人から与えられるものではなく、
また単純な到達点として掲げる理想のようなものでもない。

むしろ人生とは意志によって自らを開墾し、創造していくもので、
その開墾と創造というプロセスそのものに、
幸福という名が与えられていると私は受け止めている。

「ひとはおのおの自分の気分を開墾する必要がある。
 ほんとうの人間は、自己を揺り動かして
 未来をつくり出すのである」
 
2015.04.05

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