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感動分岐点を超えた時 人も経営も変わる 塚本こなみ(樹木医・浜松市花みどり振興財団理事長) 先日、NHKの人気番組『プロフェッショナル 仕事の流儀』 にも登場された樹木医・塚本こなみさん。 もともと専業主婦でありながら、女性初の樹木医となり、 さらに、はままつフラワーパークやあしかがフラワーパークなどの 再建に尽力し、大きな花を咲かせています。 ――あしかがフラワーパークの園長として どういうことに取り組まれましたか。 塚本 限られた予算内で何ができるかというので 最初にやったのは販売戦略を立てることでした。 埼玉県春日部市には日本一の藤がある。 東京の亀戸天神には江戸時代からの屈指の藤の名所がある。 群馬県藤岡市には「これぞ藤の名所」といわれる公園がある。 この3つをピンポイントに 「世界一の藤のガーデン。あしかがフラワーパーク」 と大々的にPRしよう、そうしたら気になって 必ず人が集まってくるはず、と訴えました。 「世界一と断言していいのですか」という声もありましたが、 私は日本中の藤の名所を見て回っていましたから 「ここには大藤が4本、白藤トンネルが1つ、 庭木仕立ての藤が160本もあります。 世界一と自信を持ってください。 入園料も値上げしましょう」 と言ったんです。 世界一とうたったチラシを三市に60万部配りましたら、 それまで年間20万人だったお客様が34万人になり、 翌年は47万人、その翌年は55万人というように 右肩上がりに増えていったんです。 そして数年後には100万人を超え、 日本一の入園者を誇るフラワーパークになったんです。 ――そうですか。日本一に。 塚本 もちろん、365日感動分岐点を超える園は、 どんなことをしてもつくれません。 4月、5月の藤のシーズンだけで1年分を稼ぐ。 その一点集中で園を美しくしていく。 大切なところはそこですし、 いま思うと、それが生き残るための道でした。 ――感動分岐点を超えるには、 スタッフの皆さんが心を一つにすることも大事ですね。 塚本 そのとおりです。 だから私は「あなたがやる仕事を見て、お客様は喜ぶの?」と 常に自分に問い掛けるよう呼びかけています。 このはままつフラワーパークでいえば、 私自身は、世界一美しい桜とチューリップの庭園をつくるための旗手です。 そのために、デザインの計画段階から 「これを植えて、その次はこれを」と細かい戦略まですべて社員に伝えて、 その実施状況を細かくチェックしています。 厳しいことも言いますから、 鬼の理事長と恐れられているかもしれませんが(笑)、 収益はよくなっていますし、目標も明確です。 社員の表情は明らかに輝き出していますね。 私は現在、はままつフラワーパーク理事長、あしかがフラワーパーク園長のほか、 弱ったり花の咲かない大藤の治療など全国の12の仕事を請け負っています。 他の樹木医が匙を投げたような困難な仕事もありますが、 それでも結果は必ず出します。 仕事とは結果を出すこと。 私のポリシーは追い求めることなんです。 その信念はずっと貫いていきます。 |
2015.05.04 |
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