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人工知能の未来について 横田 南嶺(円覚寺管長) 二月に東京国際フォーラムで、 ノーベル・プライズ・ダイアログ というシンポジウムが開かれた。 世界のノーベル賞受賞者5名を含む、 大勢の学者達が集まって、 「知の未来~人類の知が 切り拓く人工知能と未来社会~」 というテーマで、朝から夕方まで 講演会や対話などが行われた。 日本学術振興会が主催であった。 主催者から、折角日本で開催するので、 是非とも禅、東洋思想の立場から、 人工知能の未来について 一言欲しいと依頼されて、 登壇することになった。 あらかじめ膨大な 資料を送ってくださり、 しばらくは人工知能に ついて学ぶ日々を送った。 人工知能の進歩のめざましい ことはよく理解できた。 AIが将棋の名人に 勝ったことは知っていたが、 昨年には囲碁にも勝利出来たという。 しかし、私がその会議において、 申し上げたのは、朝日を見て 美しいと感じるこころは、 人間ならではのもので、機械には、 どんな景色に人間は美しいと 感じるのかというデータを 覚えさせるだけではないかということだ。 更に、人間の体は、 機械の進歩にはついてきていない。 やはり体は昔のままだ。 だから、機械ばかりに頼ると、 体が悲鳴をあげてしまう ということも申し上げた。 |
2017.05.21 |
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