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僕たちのほうがよほど幸せ 鈴木 秀子 (国際コミュニオン学会名誉会長) 人間の苦しみについて考える上で、 ある男性社長の話を紹介しましょう。 その社長は恵まれた家庭に育ち 一流の大学へと進みますが、 自分は何のために生きているのか という問題に直面し、 一時は自殺寸前に追い込まれるなど 辛い青年期を過ごします。 悶々とした気持ちを抱えながら、 彼は知的障碍の少年たちが 活動している施設で 働くことになりました。 お昼の休憩時間、 新しくスタッフとなった彼の周りに 少年たちが集まってきて 「○○さんはどういう人?」 「どうして、ここに来たの?」 などといろいろな質問をしました。 「何をしていても面白くないし、 嫌なことばかり続いて、 生きているのも嫌で 死んでしまいたい時もあるんだ」 無垢な少年たちに 心を開いたのでしょう。 彼はそれまで誰にも話さなかった 心の内を思わず正直に吐露しました。 すると、彼の話を熱心に聞いていた 少年の一人が目を輝かせながら、 「じゃあ僕たちのほうが、 よほど幸せなんだね」 と答えたというのです。 このひと言は彼に 大きな衝撃を与えました。 そして人間の幸せとは 自分の思うとおりになることではなく、 既に与えられているもので、 それが見えるか見えないかは 自分の心次第だと気づかされるのです。 不満や不安などによって 目が覆われていたために、 幸せの本質が分からないまま 生きてきた自分を 恥ずかしく思ったといいます。 |
2017.04.08 |
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