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中江藤樹 西郷隆盛、吉田松陰とつながる“日本陽明学の開祖” 「中江藤樹がいなかったら、 明治維新は起きなかったかもしれない」 というと驚く人もいるだろうが、 歴史をたどれば納得がいくはずだ。 薩摩藩とともに幕末維新を主導した 長州藩の精神的支柱となった吉田松陰は 陽明学を信奉した儒者で、 その学問の流れをさかのぼると、 “日本陽明学の開祖”中江藤樹へと たどり着くのである。 松陰は、松下村塾の掛け軸に 「知ることと行うことは一つ」を 意味する陽明学の大命題 「知行合一」 と書いた掛け軸を掲げ、 そこで学んだ高杉晋作、 久坂玄瑞、伊藤博文らが その思想に大きく突き動かされて 維新の偉業を成し遂げたのである。 彼らだけでなく、西郷隆盛、大久保利通、 勝海舟、坂本龍馬ら多くの逸材が、 藤樹が道を開いた 「日本陽明学」の影響を強く受け、 日本を近代化したのだ。 西郷隆盛が心酔した 『言志四録』を著した佐藤一斎も、 藤樹を尊敬していた。 維新の英傑と藤樹は、二百数十年という 時空を超えて、既成概念には 束縛されないという “見えない共通の理念”で 固く結ばれていたのである。 |
2017.05.05 |
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