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      次代に輝く住まいを創る

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一語履歴WORD vol.204c

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一語履歴 vol.210
修養の大切さ 210a父からの手紙 210b心を高め 210c祈り
一語履歴 vol.209
視点を変える 209a運を強く 209bまずは自分が
一語履歴 vol.208
大切なことだけ 208a力尽きるまで 208bマザー・テレサの言葉
一語履歴 vol.207
組織マネジメント 207a本来無一物 207b一年の計は
一語履歴 vol.206
夢を叶える 206aオレンジ色 206b世の中に偶然はない
一語履歴 vol.205
絶望の中 205a碧巌録 205b服中に書 205c伸びるべき者が伸びる
一語履歴 vol.204
幕末の偉人 204a親父の小言 204b古典を 204c人間には3つの教育
一語履歴 vol.203
百歳の円相 203a一流と二流 203b最大の修業 203c道とは何か
一語履歴 vol.202
目に見えない力 202a平常心 202b不幸を吸っても 202c一日の王
一語履歴 vol.201
どんな選手を置くか 201a明かり 201b構想 201c正しきこと
人間には3つの教育が必要
              河野 克俊(統合幕僚長)
              渡部 昇一(上智大学名誉教授)

幕末、明治、多くの日本人が国を支え、文明国として一大飛躍を遂げる
そんな幕末、明治の偉人たちの人間力はどこから来たのか。

【河野】
渡部先生は幕末、明治の人たちの
人間力ってどこから来たとお考えですか。

【渡部】
それはやっぱり、武士道ですよ。

平和な徳川時代になると
徒食する人間にすぎなくなる。

それで大部分の武士は
「俺たちは立派でなければならない」
という矜持を養う修業をした。

だから、「四書五経」などの
書物を読んで勉強し、剣術の
修業に打ち込んだわけです。

要するに、修養の精神が
満ち溢れていたんですね。

【河野】
武士道にはいろんな
徳目があるわけですけど、
私は武士道を突き詰めていくと、

「卑怯な振る舞いをしない」

ということだと思うんです。

よく隊員にも

「卑怯な振る舞いを絶対にするな。
 それが自衛官だ」

と言っています。

例えば、弱い者いじめをするな
とか大事な場面で逃げないとか。

【渡部】
最近の自衛隊の災害支援活動を
見ていても感じることですが、
いまの時代、修養の精神を最も
有しているのは、自衛官でしょうね。

昔から人間は頭と心と腹、
3つの教育が必要だと言われています。

いまの時代の人たちは、
みんな受験勉強をやっていて頭はいい。

非常に優しい心も持っている。
ところが、ガッツがない。

昔の武士にはガッツがあった。

岡本綺堂の『半七捕物帳』、
これは江戸時代の町人の
犯罪の話がほとんどですが、
その中に2回くらい
武士の話が出てくるんですね。

例えば、町に熊が出没して
町人が大騒ぎしている時に、
武士が通りかかって、その熊を
斬り殺してスタスタと行ってしまった。

全く無名の武士ですけどね、
町人なんかとは全然
腹の据わり方が違うんです。

【河野】
別の言い方をすれば、
スピリットですよね。

ここの教育が戦後疎かに
されたんじゃないかと思うんです。

しかし、これからの時代、
特にこのスピリットが必要に
なってくるんじゃないでしょうか。

【渡部】
頭がよくて、心が優しくても、
それだけではダメ。
 
2016.06.21

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