本文へスキップ

      次代に輝く住まいを創る

TEL. 0246-65-2311

〒979-0154 福島県いわき市沼部町鹿野43

一語履歴WORD vol.202

過去の一語履歴を見ることが出来ます。

一語履歴 HOME
⇦前 一語履歴 次⇨ 
一語履歴 vol.210
修養の大切さ 210a父からの手紙 210b心を高め 210c祈り
一語履歴 vol.209
視点を変える 209a運を強く 209bまずは自分が
一語履歴 vol.208
大切なことだけ 208a力尽きるまで 208bマザー・テレサの言葉
一語履歴 vol.207
組織マネジメント 207a本来無一物 207b一年の計は
一語履歴 vol.206
夢を叶える 206aオレンジ色 206b世の中に偶然はない
一語履歴 vol.205
絶望の中 205a碧巌録 205b服中に書 205c伸びるべき者が伸びる
一語履歴 vol.204
幕末の偉人 204a親父の小言 204b古典を 204c人間には3つの教育
一語履歴 vol.203
百歳の円相 203a一流と二流 203b最大の修業 203c道とは何か
一語履歴 vol.202
目に見えない力 202a平常心 202b不幸を吸っても 202c一日の王
一語履歴 vol.201
どんな選手を置くか 201a明かり 201b構想 201c正しきこと
目に見えない力に助けられて
              熊谷 光良(熊谷電気社長)
              菅原 昭彦(男山本店社長)

東日本大震災で大きな被害を受けた気仙沼の老舗酒造メーカー男山本店。
震災翌日から事業を再開させました。

【熊谷】
震災翌日、すぐ仕事
を再開されたんでしょう?

【菅原】
はい。帰れない人が2人いたので、
3人で酒蔵に寝泊まりすることにしました。

タンクに仕込んであった
約1,500リットルのもろみは
幸い生きていましてね。

ただ、温度管理をする冷却機が稼働しない。

だから、全く手は下せないんですよね。
情けないかな、ただ見守る
ことしかできませんでした。

通常だと3月下旬頃に搾る
予定だったんですけど、
温度の制御ができないから
どんどん発酵が進んでしまうんですよ。

16、17日になると、もうあと2、3日で
搾らなきゃもろみがダメに
なってしまうって話になりましてね。

そこから必死になって
発電機を探し回っていたら、
ちょうど貸してくれる施設が見つかった。

ただ、2トンある発電機を
運ぶトラックがない。

それもたまたま運んでくれる人が現れて、
酒蔵まで持ってきたのはいいんですけど、
今度は通電させなければならない。

これもある方がろくに
道具もない中で、配線してくれました。

そして、最後は燃料。

一本のタンクを搾り切るのに
2日間かかるんですけど、
2本ありましたので、4日間焚き続ける
だけの軽油が必要だったんです。

【熊谷】
当時ガソリンや軽油を手に
入れるのは至難の業でしたよね。

【菅原】
だから一時は諦めようかと
思いましたけど、知り合いの
ガソリンスタンドの経営者が
メールをくれたんです。

「軽油を何とか手配するから搾れ。
 これは私的な関係でやるんじゃない。
 気仙沼の産業を絶やさないためだ」

と。もう涙が出てきましたね。
 
ただ、時期が時期だっただけに
葛藤もあったんですよ。

この軽油があれば
どれくらいの車が走れるのか、
この発電機があればどれくらいの
人が暖を取れるのかって。
 
2016.05.31

バナースペース

櫛田建設株式会社

〒979-0154
福島県いわき市沼部町鹿野43
Mail infous@kushida-web.com
TEL 0246-65-2311
FAX 0246-65-2313
定休日:土曜日・日曜日