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卑しい仕事というものはない アメリカ16代大統領リンカーン。 「ある朝、急用でホワイトハウスを訪ねたリンカーンの秘書ジェームズは、 案内されて広間に入ろうとした。 すると、廊下の片隅でしきりに靴を磨いている男がいた。 秘書は何気なく傍を通り過ぎようとして、あっと驚いて立ち止まった。 それというのも、大統領リンカーンがしきりに自分の靴を磨いていたからである。 ジェームズ秘書はリンカーンに向かっていった。 「大統領のご身分でそのようなことをなさるのを人に見られるのは具合が悪うございます。 殊に貴婦人方に見られては困ります」 大統領は田舎者丸出しで粗野な態度だ、という陰口を気にしていたので、 忠告をしたのである。 するとリンカーンは、人なつっこい目に微笑を浮かべながらいった。 「ほう、靴磨きは恥ずかしいことなのかね、ジェームズ君。 それは違っていると思うな。 大統領も靴磨きも、同じく世のため人のために働くものだ。 世の中に卑しい仕事というものはないはずだ。 ただ卑しい人はいるものだがね」 そして靴墨のにおいの残っている片手でジェームズの差し出した重要書類を取り上げて、 靴を磨いていたときと同じような熱心さで、それを読み始めた. |
2017,06,24 |
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