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      次代に輝く住まいを創る

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一語履歴WORD vol.252a

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一語履歴 vol.260
山田無文老師 260a老子講義録 260b鉄道自体が 260c八木重吉の詩
一語履歴 vol.259
大切な知恵 259a人間愛 259b本当の自分 259cお恵みの一部でも
一語履歴 vol.258
日本の運命 258a宝物ファイル 258b森信三 258c幸せ発信地
一語履歴 vol.257
財政再建 257a人の三倍 257bはちみつ 257cお客さん
一語履歴 vol.256
ソクラテス問題 256a卑しい仕事 256b日本の 256cなごやかさによりて
一語履歴 vol.255
あの時 255a商品がある 255bお店が必要 255c二宮尊徳の教え
一語履歴 vol.254
リーダーの資質 254aこの4年間 254b「よし」 254c自分に対して
一語履歴 vol.253
鍵山秀三郎 253a黒だよな 253b自己の指名 253C師を必要とする
一語履歴 vol.252
命は深い 252a作家として 252bお店を繁盛 252c国家の柱石
一語履歴 vol.251
東洋や西洋 251a日本の心学 251b何気ない言葉 251cハートが
作家としての矜持
         童門 冬二(作家)
         中西 輝政(京都大学名誉教授)

【中西】 
歴史小説の世界を開く上での
師はいらっしゃいましたか。

【童門】 
心の師といえば
山本周五郎さんですね。
周五郎さんは直木賞を
辞退したことで有名ですが、
その言い草が

「魚屋で一軒、
 ものすごく売れた店が
 あるからといって、
 他の魚屋が集まって
 祝賀会を開いてくれるのか」

というものでした。

作家は孤独なものであって、
メダカのように
群れるようではいけないと
おっしゃりたかったのでしょう。

周五郎さんには
作家としての矜持を教わりました。
 
もう一つ、周五郎さんの作品には、
傷ついた人への愛の心が
パラレルに行き渡っているんです。

『釣忍』という短編小説にある

「俺は自分の傷が痛いから、
 他人の傷の痛さが分かるんだよ」

という主人公の台詞なんかは
忘れられないですね。

だから、僕は周五郎さんの全集は、
すべての出版社のものを持っています。

同業者の全集を
すべて買い揃えたのは
周五郎さんだけです。

【中西】 
なるほど。周五郎さんから
作家としての生き方を教えられた。

【童門】 
僕は若い時、周五郎さんから
「御慶」と書かれたハガキを
いただいたことがあるんです。

周五郎さんの担当編集者の息子が
友人にいたので

「どういう意味だろう」

と聞いてみたら、

「招待状だよ。
 どこかでおまえの作品を
 読んだのではないの?」

と言うので、
仕事場である横浜・間門の旅館を
お訪ねしました。
 
2017.06.05

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